人間関係

仕事でめんどくさい人から離れる方法!精神論ではない対処法【現役人事直伝】

職場にめんどくさい人っていますよね。

ただでさえ業務が忙しくてストレスフルな職場なら、できるだけめんどくさい人と関わりたくないですよね。

そんなめんどくさい人への対処法や、人間関係の悩みを解決する方法はないと思われがちですが、そんなことはありません。

なぜなら、その人の特徴やめんどくさいことをする理由を明らかにすれば解決策が見えてくるからです。

私は企業の人事担当として様々な人と接してきました。その経験からあなたの悩みを解決するヒントをお伝えします。

この記事を読めば、明日から職場に行くのが嫌ではなくなるかもしれません。

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仕事上めんどくさい人の特徴

めんどくさい…。職場にめんどくさい人っていませんか?
ウチの職場にもいますよ。例えば次のような人ですよね。こんな人が一人でも周囲にいるのなら、この記事を読んでみてください。

一言余計

会話する度に一言イラっとすることを言う人はいませんか。

何か教えてもらったり、依頼する時に、言わなくて良いのに最後に余計な一言を付け加えてくる人です。

例えば「これくらいは知っておかないと」とか「あーあ、今日は忙しいわ」といった具合に。

本当はそんな人に聞きたくもないのに、その人しか分からないため聞かざるを得ない。めんどくさい人ですよね。

しつこい

人が嫌がることを何度もしてくる、しつこい人はめんどくさいと感じてしまいます。

例えば、仕事に関係のない個人的なことを何度も聞いてくる。個人的に食事や飲みに断っても誘ってくるような人です。

他にも、本人は至って真面目なんですが、仕事で同じことを何度も聞いてくる人もいます。

最初はわからなくて仕方ないので丁寧に教えますが、二度も三度も教えたことをさらに聞いてくるような人は徐々にめんどくさくなってきますよね。

言い訳ばかりで動かない

仕事を引き継ぐために教えても、何かと言い訳ばかりで仕事を進めようとしない人って、めんどくさいですよね。

例えば「そのやり方だと…」「それってウチの仕事ですか?」と細かいことを聞いてくる人です。

自分の下にこんなめんどくさい新入社員や引き継ぎ相手がきたら嫌ですね。

自分を卑下する

一緒に仕事をしていて、嫌味のつもりなのか、何か不満があるのか分かりませんが、やたらと自分を卑下する人がいます。

例えば失敗した時「どうせ自分には難しいと思ってました」とか、「○○さんと違って僕はできませんから…」といった感じです。

明るく仕事をしたいのに、そんな人が近くにいると負のオーラに巻き込まれてしまいそうです。

人がめんどくさいことをする理由とは?

さて、めんどくさい人の例をいくつか紹介しましたが、なぜめんどくさい人が生まれてしまうのでしょうか。

人事として多くの人に接してきた私なりに理由を考えてみると、一見違うタイプに思えるめんどくさい人たちにも共通点があることに気がつきました。

承認欲求が高い

めんどくさい人というのは、人よりも承認欲求が強いという共通点があります。

承認欲求とは、他者に自分の存在を認めてもらいたい、あるいは自分の考え方を受け入れてもらいたい、という欲求をさす。(引用:広辞苑)

前述の例を見ると、一言余計な人は仕事で人よりもマウントを取って認められたい欲求が強い人。

しつこい人は、好意を持つ相手に自分を認めて欲しい人。

言い訳ばかりで動かない人は、教えてもらっている状況から自分がマウントを取られていると思い込み、自分の頭の良さや仕事のできを認めて欲しい人。

あるいは自信がないから「あなたならできるよ」と認めて欲しい人です。

自分を卑下する人は自分をアピールするのとは逆のアプローチ、つまり自信のない自分を発信して「大丈夫、あなたならできる」と言って承認して欲しいのです。

このように、めんどくさい人は承認欲求が強く、自分で自尊心を高めることができないため常に人に頼ってしまいます。

自分の人格を大切にする気持ち。また、自分の思想や言動などに自信をもち、他からの干渉を排除する態度。プライド。(引用:デジタル大辞泉)

そうなると、身近にいる人たちはいつも相手をしなくてはならないため「めんどくさいなこの人」と感じてしまうというわけです。

仕事上めんどくさい人との接し方・対処法

めんどくさい人がめんどくさい人となってしまうのは「承認欲求」の強さが理由であることが分かりました。

では、その理由に基づいて、めんどくさい人との接し方や対処法を紹介します。

可能な限り関わらない

非常にシンプルですが、まずはめんどくさい人とはできるだけ関わらないことです。

なぜなら、めんどくさい人は誰かに接すると、無意識に承認欲求を満たすような言動をします。それがめんどくさい人がめんどくさがられる原因なのですね。

であれば当然、あなたが関わりさえしなければ、面倒な思いをしなくて済みます。

でも「そんなことはわかってるよ!」というのが本音だと思います。

同じ職場の人がめんどくさい相手だと、関わりを持たないのは難しいですよね。

次は、めんどくさい人と関わりを持たざるを得ない人のための対処法を紹介します。

とりあえず話を聞いて、さっさと切り上げる

どうしても面倒な人が近くにいる場合には、とりあえず話を聞く。でもさっさと話を切り上げる。というのがリーズナブルな対処法です。

なぜなら、何度も言いますがめんどくさいのは承認欲求が強いからです。

めんどくさい状態というのは、要はお腹が空いている状態です。

だから、欲求を満たしてあげてお腹いっぱいにすることで面倒な言動は収まるでしょう。

では、具体的にどうすれば良いか。

それは「共感を示すこと」です。

例えば、余計な一言を言われたり、言い訳ばかりする人がいたら「これは自分のことを認めて欲しいんだな」と受け止めて「そうだよね」と共感を示すだけで良いのです。

自分を卑下するような人には共感というよりも「そうなんだ。でもあなたにはこんな強みがあるでしょ。」と、あくまで承認欲求を満たす方向で話を聞いてあげることで満足するので、変に反論したり対抗するよりも早く面倒な言動が収まります。

ただ、皆さんもお分かりの通り、これは対症療法なのでめんどくさい人がめんどくさくなくなるわけではないし、近くにいなくなるわけでもありません。

そして、困るのは恋愛感情を持たれてしつこく言い寄られるような、共感が悪い方向に影響してしまう場合です。

どうしても困ったら、次で紹介する根本的な対処法をお試しください。

【人事流】めんどくさい人から離れる方法

最後に、めんどくさい人への対処法として根本的解決を目指す方法を紹介します。

根本的な解決のためにはその人から離れるのが最善策です。

つまり「面倒な人を異動させる」か「自分が異動する」かのいずれかです。

具体的に順を追って説明しましょう。

  1. 同僚に相談する
  2. 上司に相談する
  3. 人事部門に相談する

①同僚に相談する

まずは先輩・後輩・同期など、同じ職場の同僚に相談してみましょう。

特に、相談相手がめんどくさい人と自分の両方を知っていることが望ましいです。

まず同僚に相談する理由は、いきなり上司に相談しても、あなたと面倒な人との姿を気にしていない可能性があるため、その場合「わかった。様子を見させて欲しい」で終わってしまい、そのまま流れてしまうことがあるからです。

そのため第三者の視点で見てどうなのか確認しておく必要があります。

また、客観的に見て本当にめんどくさい言動をしているのかを判断するためでもあります。

思い込みで上司に相談してしまうと、あなた自身の評価に悪影響を及ぼす可能性があるからです。

そこで同僚という第三者に様子を見てもらうことで、自分の思い込みであることがわかるかもしれません。

そして、同僚の方が話しやすいですし、共感してもらえればそれだけで気分が晴れることもあります。

さらに運が良ければ、同僚から上司の耳にめんどくさい人とあなたの関係性が悪くなっているという情報が耳に入るかもしれません。

②上司に相談する

周囲を固めたら、上司に相談しましょう。

ここで重要なのは、つい単なる愚痴を聞いてもらう形になってしまいがちですので、真剣に悩んでいることを分かってもらうことです。

私のオススメは、就業時間中に「ご相談があります」と上司を呼び出すことです。

そして、話の切り出し方としては「○○さんがしつこい」とか「めんどくさいんです」ではなく「この職場で仕事をするのが辛いんです」としましょう。

もしストレスなどで体調に影響が出始めているなら、正直に伝えてください。

すると上司は原因を知りたがりますので、ここではじめて「人間関係で悩んでいる」と伝えましょう。

このような切り出し方をする理由は、上司としては様々な問題を抱えていますから、対処する優先順位を意識的・無意識的に判断しています。

特に業務が回るかどうかは重要なので、まず第一に「部下が抜けてしまうかもしれない」と思わせることがポイントとなります。

だから、人間関係で悩んでいることを先に出すのではなく、業務に支障が出るかもしれないという影響を先に伝えましょう。

③人事部門に相談する

これは最後の手段ですが、人事に直談判するのも一つです。

まともな人事なら人間関係の問題を放っておくことはできませんし、人事からあなたの上司に連絡が入れば上司も動かざるを得ません。

ただし注意も必要です。

もしあなたが人事に駆け込んだとしたら、上司としては自部門で起きている問題を「人事にバラされた」と感じるかもしれません。

部門で問題が起きていることは、上司の能力不足と捉えられる可能性があるためできるだけ知られたくないものなのです。

そのため、本来味方につけるべき上司とあなたの関係性が悪くなってしまう可能性があります。

これが、人事への直談判は最後の手段とすべき理由です。

注意点

ここまで、めんどくさい人の対処法を紹介しましたが、注意点があります。

上司や同僚との信頼関係はあるか?

そもそも職場の人に相談する前に、あなた自身と上司・同僚の間で信頼があるでしょうか?

そうでなければあなたの相談を聞き入れてもらうことは難しいかもしれません。

人間関係の問題を解決するのは上司にとってはかなり厄介なことなので「どっちもどっちだよね」と思われてしまうと、後回しにされてしまうからです。

この場合、あなたとしては異動ではなく転職など、自ら職場を離れる手段を取る以外方法はありません。

あなたは異動できるのか?

そもそもあなたが異動可能なのか、という問題もあります。

事務など一般的な仕事であれば、職場が変わっても応用がききますが専門的過ぎたり、また異動先の空き(ポスト)がないとなると上司が異動を叶えてあげたいと思っていても困難になります。

ですから社内に異動先が見出せない場合には、めんどくさい人が異動するか、あなたが転職する必要も出てきます。

めんどくさい人の仕事の出来は?

中にはめんどくさいけど仕事はできる、という人もいるんですよね。

この場合、上司としては手放したくないはずなので、あなたが異動することになります。そこは覚悟が必要です。

あとは、めんどくさいけど仕事ができる人ならとにかく良い点に目をつけて仕事の仕方を盗むなど、自分の糧にしてしまいましょう。

どうしてもめんどくさい人との人間関係が辛いなら

異動してくれない。自分も異動できそうにない。そんな場合には自ら職場を離れる以外手段はありません。

今はそこまで追い込まれていない人も、良い機会だと思って今の職場以外の選択肢として、転職活動することをおすすめします。

あとで本当にしんどくなるかもしれませんし、会社だっていつまで安定しているか分かりません。

本気で転職を考えていない人も、人生のリスクヘッジとして「転職活動」は重要です。

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ただし、ライバルが多いことも事実。

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