転職活動をしていない方も、既に転職活動中の方も様々な理由で焦ることがありますよね。
ですが、転職は焦らなくても大丈夫です。
むしろ、焦ることで失敗することもありますので、しっかりやるべきことをやって、あとは焦らず堂々としていればOKです。
この記事では、転職活動に焦っている方向けに、焦らないための心構えと焦ったらやるべきことについてお伝えします。
Contents
転職を焦る理由
人事や採用の仕事をしていて転職を考えている人から話を聞くと、転職を焦る理由は主に下記のケースが多いと思います。
当てはまることがある人は、一旦立ち止まってこの記事を最後まで読んでほしいと思います。
- 周囲と比較してしまう
- 辛い状況から早く抜け出したい
- 会社が潰れそう
- 年齢が気になる
- 採用が決まらない
- お金がない
周囲と比較してしまう
若手社員にありがちですが、同期や先輩後輩が転職したり、転職活動を考えたりしていることを聞くと「自分は何もしなくて良いのか?」という気持ちになるんですよね。
特に自分が考えたこともない「転職すべき理由」を熱く語られると、反論することもできず気持ちが揺らいでしまうのも無理はないと思います。
辛い状況から早く抜け出したい
今が本当に辛い状況だと、とにかく今の状況から抜け出すことばかり考えてしまい、他社の良い面しか見えなくなってしまいます。
そうすると、転職すべき理由ばかり考えるようになり転職以外の選択肢がなくなってしまいます。
会社が潰れそう
会社が潰れそうということであれば、死活問題ですから焦るのも仕方ありません。
特に家庭のある方については本当にプレッシャーだと思います。
このような場合にも、まずは転職先の条件も考えることなく転職することが第一優先となってしまうと思います。
年齢が気になる
「転職上限35歳説」など、世の中には転職できなくなる年齡があると言われており、30歳前後になると焦りを感じる人が出てくるようです。
結婚して子供ができる時期でもありますので、生活に不安がある人は転職を考えることは自然なことだと思います。
採用が決まらない
既に転職活動をしている人の中には、なかなか採用が決まらず長期化して焦っている方もいるでしょう。
不合格が続くとどうしても自信がなくなってきて、転職する条件を考えていたとしても自らハードルを下げてしまうこともあるようです。
お金がない
在職中に転職活動をしていれば、しんどいですが収入面では安定します。
でも、退職後に転職活動をしている方は日々の出費と向き合いながら転職活動をする必要があるので、焦らない人はいないと思います。
転職は焦らなくて良い理由
前述した転職を焦る理由を見ると「なぜ焦ってはいけないの?」という疑問が湧いてくると思います。
ここでは転職は焦らなくて良い理由について、大きく3点説明します。
- そもそも採用されない
- また転職しなければならなくなる
- 金銭面で困ったら公的制度を利用できる
①そもそも採用されない
転職を焦ると、そもそも採用されにくくなります。
ここでお伝えしたいのは、「スピーディーに転職すること」と「焦って転職すること」は違うということです。
何が違うかというと「準備」です。
焦って転職するというのは、準備をしないで転職活動を始めてしまうことです。
準備とは、自分の経験やスキルの振り返り、希望する求人についての情報収集、そして希望していない業界・職種についての情報収集です。
なぜなら、企業としては欲しい経験やスキルを持っている人を採用するからです。
そのため、自分がどんな経験やスキルを持っているか伝えることができなければ、求人を探すこともできません。
単に自分が求める条件の求人ばかり受けたとしても企業が求めていなければ採用されることはあり得ません。
ですから、焦らずしっかり準備することが、一見回り道と思うかもしれませんが、結果的に早く決まる可能性が高くなります。
②また転職しなければならなくなる
もし、何の準備もせずたまたま希望の求人に採用されたとしましょう。
もしかしたら希望の条件を満たす求人かもしれませんが、ほとんどの場合そんな都合の良い話はないと思ってください。
なぜなら、求める経験やスキルを持っていないのに誰でも採用されるような求人は、誰でも出来る仕事だったり、何らかの理由て人の出入りか激しい職場だったりするからです。
奇跡的に自分の持つ経験やスキルが当てはまって採用されることもあるでしょうが、しっかり準備して希望の求人を狙う方が採用される可能性は高くなりますし、当然面接も自信を持って臨むことができるでしょう。
③金銭面で困ったら公的制度を利用できる
既に離職してしまい、金銭的には困って焦っている方は、公的制度を利用していますか?
公的制度とは、代表的なものでいえば失業保険があります。
雇用保険では、失業中の生活を心配しないで新しい仕事を探し、1日も早く再就職できるよう、窓口での職業相談・職業紹介を受けるなどの求職活動を行っていただいた上で、失業等給付を支給しております。(ハローワーク)
自己都合退職だとすぐには給付を受けられない等条件はありますが、収入ゼロの方は絶対に調べてください。
何もわからないという方は、ハローワークで相談するのが効率的でしょう。
給付を受けて収入があるのとないのでは不安感が全然違うと思います。
そして一旦生活面での不安を取り除いてから転職エージェントと相談しながら転職活動を落ち着いて進めれば良いのです。
その結果、焦らずしっかり準備して転職活動に取り組めるので早期に採用が決まるのではないでしょうか。
転職活動で焦らないための心構え
それが本音ですよね。
そこで、転職活動で焦らないための心構えをお伝えします。
具体的には以下の3つです。
- 転職活動は準備8割
- 知らない業界・企業・仕事がたくさんある
- 選考での経験を積み上げる
転職活動は準備8割
準備を怠って転職活動をしても採用されないということを前述しましたね。
ですから、転職活動は準備が重要ということを強く心に刻んでください。
準備がどれくらい転職活動の成功に影響を与えるかというと、私は8割だと思っています。
それは、以下の転職活動の流れを見るとイメージしやすいです。
- 転職エージェントに登録
- 応募書類を作る
- 応募する求人を選ぶ
- テストを受ける(ない企業もあります)
- 面接を受ける
そうすると、この中でやはり重要なのは企業の選考に大きく関わる「②応募書類を作る」「⑤面接を受ける」です。
職務経歴書や面接で何をどのように伝えるかは自分次第ですから、準備に力の入れましょう。
そして「③応募する求人を選ぶ」も重要です。
自分のスキルや経験を求めてない求人にばかり応募しても採用には繋がりにくいので、求人選びのためのリサーチには注力すべきです。
ちなみにリサーチは一人でやっても進まないと思います。
業界知識や職種についての自分が知っている知識やイメージだけで転職活動をすると、転職活動はうまくいきませんので、必ず転職エージェントを活用しましょう。
また、テストについてもノー対策で臨むと痛い目を見ます。思ったより学生時代の知識は抜け落ちていますので、対策本を1冊くらいやっておくことをおすすめします。
テストは何が実施されるかわかりませんが、多くの企業で実施されるSPIの対策をしておくのが無難でしょう。
知らない業界・企業・仕事がたくさんある
なかなか採用されないと焦ってくると思いますが、そんな時は焦らずに視野を広げることをおすすめします。
具体的には「自分には知らない業界・企業・仕事がたくさんあるのだ」と思うようにしてください。
今受けている業界や職種はあなたのスキルや経験を求めていない可能性があります。
ですから、もっと他にも自分にマッチする求人がないか探してみると突破口が開けるかもしれません。
ただし一人で考えることはおすすめしません。なぜなら知らなければ選択肢にならないからです。
そのためやはりそこは、転職エージェントに頼る部分かと思います。
転職エージェントに自分の経験やスキルを伝えて業界や職種を広くして求人を探してもらうと良いでしょう。
選考での経験を積み上げる
選考に落ちるとどうしても焦りが出てしまいますよね。
であれば、選考の経験を次に活かせるよう積み上げていく意識を持ちましょう。
どういうことかというと、ゴールが見えないと焦りが出てしまうので、とりあえず3社受けたら振り返る。というゴールを設定します。
例えば3社面接を受けて、同じように経験をアピールしてみてどんな反応が返ってくるか、またどんな伝え方が反応が良かったか、ということを振り返り、次回以降の面接で伝え方を変えてみるという感じです。
このように、面接を積み上げていくイメージを持つことで自分の面接での説明はブラッシュアップされていきますし、はじめの3社で受かる必要もないので焦る気持ちも抑えられます。
転職活動で焦ったらやってほしいこと
最後に、どうしても転職活動で焦ったらやってほしいことをお伝えします。
- 転職エージェントへの登録または見直し
- 転職の目的を明確にする
- 経験やスキルを振り返る
転職エージェントへの登録または見直し
転職エージェントを利用していない方はまず登録しましょう。
そして、既に転職エージェント利用中の方も、担当者と合わない、欲しい情報をくれない、自分のスキルや経験への理解が浅いなど能力不足を感じる場合には別のエージェントに登録してみることをおすすめします。
ただし、追加で2社以上登録すると、「面談しましょう」という連絡がきすぎて混乱する可能性があるので新規登録は1社ずつするのが良いと思います。
私が実際に取引していて信頼できると思ったエージェントは以下の記事で紹介しています。
転職の目的を明確にする
焦ると当初の転職目的を忘れがち(覚えていても二の次)になってしまうので、改めて
- なぜ転職したいのか?
- 転職して何を得たいのか?
- 転職することで仕事や生活がどう変わるのか?
について考えてみてください。
そうすることで、転職活動の軸ができますので転職エージェントを利用するときや面接において相手に納得感のある説明ができるようになるでしょう。
経験やスキルを振り返る
そして、自分の経験やスキルをじっくりと振り返ってみてください。
そうすることで、「経験やスキルを売り込めるか?」という軸で求人を探しやすくなりますし、新たに応募できそうな求人が見つかるかもしれません。
また、売り込める経験やスキルが明確化することで、採用の可能性が出てくれば転職エージェントとしても自身の業績になるので積極的に求人探しや企業への推薦をしてくれるようになるでしょう。
自分が売り込める経験やスキルを明確化するには?
自分が売り込める経験やスキルを明確化するには「徹底した情報収集」が必要です。
なぜなら転職活動を成功させるには、企業が求めるスキル・経験・知識を正しく把握して、自分がマッチする人材であることをアピールしなければならないからです。
本当に必要な情報収集には転職エージェントの協力が必要
情報収集といっても、ネットで拾えるような情報だけでは面接官に刺さるアピールはできません。
なぜなら、ネットに公開されている情報は誰でも見ることができる情報です。それではライバルに差をつけることはできません。
また、企業が欲しがっている人材をピンポイントに把握するには応募する企業から情報収集するのが最も正確です。
ですから転職活動は情報戦なのです。
このように、情報戦となる転職活動を成功させるには、転職エージェントの協力が必要です。
次のような悩みがあるなら、本当に必要な情報収集ができていない可能性が高いので、転職エージェントを見直すべきです。(転職エージェントを使っていない方は今すぐ登録すべきです)
- 希望の求人が見つからない
- 書類選考が通らない
- 自己PRがイマイチ面接官に響かない
では、どんな転職エージェントがあなたの転職活動を成功に導いてくれるかというと、下記の通りです。
現役人事がオススメする転職エージェント
ここで、現役人事の私が中途採用担当の視点でオススメできる転職エージェントを紹介します。
まず全ての方にオススメなのが、マイナビエージェントです。一般的な転職サポートに加えて以下の強みがあります。
- 「リクルーティングアドバイザー」の徹底した情報収集によって、求職者にピッタリの求人を紹介できる強いマッチング力がある。(未経験職種の希望にも対応可能)
- 保有する求人の約80%が非公開求人(人気企業で人が集まりすぎる求人や機密情報を含むオープンにできない求人)。
- 新卒採用事業やそれぞれの専門職種に特化した人材紹介サービスの展開によって幅広い業界に強みがある。(中途採用担当として取引している感覚では特に営業など文系に強い印象)
登録は、以下の公式サイトからできます。
また、私はメーカーで人事を担当しているのですが、製造業への転職を希望する理系・技術系・エンジニアの方にはメイテックネクストが圧倒的にオススメです。
- 製造業に特化した求人を保有。
- 技術派遣事業で培った製造業界についての詳しい知識を持つため、製造業界各企業からの信頼も厚い。
- 元エンジニアなどの専門知識を持つエージェントが多数在籍。専門知識を基にマッチする求人を紹介してもらえたり、経歴書作成や面接のアドバイスをもらえる。
以下の公式サイトから登録できます。
転職に成功できるかどうかはエージェント選びによって左右されるといっても過言ではありません。
そして、新たな求人が出たらタイムリーに応募するのが最も合格可能性が高く、ライバルも少ないです。
ご存知の通り、転職エージェントの利用は無料ですし登録にも時間はかかりません。転職エージェントに希望を伝えておいて、求人が出た瞬間に情報提供してもらえるように今すぐ登録しておきましょう!