現役メーカー人事のハルダ(@haru_dadd)です!
転職エージェントは転職活動を効率的に進めるための強力な味方です。
ですが、エージェントを利用する時には注意点があり、頼り切りになるのはやめましょう。
具体的にどんな注意が必要なのか、中途採用担当として転職エージェントをお付き合いしてきた私なりに転職エージェント利用時の注意と対策についてまとめました。
初めて転職する気づかずに転職失敗、というリスクがありますのでよく確認してください。
Contents
エージェントの都合に合わせて誘導される
転職エージェントもビジネスです。
そのためエージェントの中には、彼らの都合であなたが希望しない条件の求人を紹介することがあります。
注意
転職エージェントの仕組みを知っておくと注意点が分かるようになります。
転職エージェントは、企業から求人を受けて、マッチする人材を紹介し入社に至れば紹介料を報酬として受け取るというビジネスです。
この紹介料は理論年収の何%というように契約で決められています。
つまり、転職者の年収が高い方が、エージェントの報酬は高くなるわけです。
このため、若干マッチしないと思っても年収が高い企業に入社するように誘導する可能性もあるのです。
対策
対策は一つ。
応募先の企業を頼ることです。
職務経歴書と面接で可能な限り自分の経歴を詳細に説明してください。
中途採用の場合、職務経験が業務内容とマッチしていると判断されれば自ずと面接は合格となります。
逆にマッチしていなければ合格しませんが、落ち込む必要はありません。
マッチしない仕事をしても辛いだけですから。
また、面接合格後、オファー面談といって労働条件の説明を受ける機会があります。
この時、より詳細な業務内容説明を聞くようにしましょう。
面接合格になったということは、基本的には企業はあなたを採用したいと思っていますので、あしらわれることはありません。
オファー面談でより詳しい業務内容の説明を聞いて、念のため本当にマッチしているか、働きたいと思うか判断することで、エージェントの誘導は防ぐことができます。
企業側の窓口と転職希望者側の窓口が異なることがある
大手の転職エージェントに登録している方は気をつけてほしいことです。
注意
転職エージェントは世の中に溢れるほど存在していますが、大手を使う場合の注意があります。
それは、自分の担当者が企業の窓口となっていないことです。
どういうことかというと、企業と転職希望者の間に、営業担当とキャリアアドバイザーの2人が入っているのです。
この体制が引き起こすトラブルとして、間違った情報が伝達されてしまうことがあります。
書類に書かれていることは間違えにくいですが、例えば口頭伝達することが多い企業側の詳しい求人情報や、転職希望者側の転職理由が間違って伝わりやすい事ですから注意してください。
対策
面倒でもメールや書類によるやりとりを行うようにしてください。
エージェント側の能力もありますが、人間ですからミスはあります。
その間違いが最も入社したい企業とのやりとりの中で起きるかもしれません。
伝達ミスというつまらないことでチャンスを失うことは避けましょう。
キャリアアドバイザーによって理解度がマチマチ
どんな転職エージェントに登録していても、注意が必要なことです。
注意
エージェントにも新人からベテランまで様々です。
ということは能力もマチマチですから、担当によっては自分の経験を理解してくれなかったり、求人の詳細が掴めないこともあります。
中途採用業務をやっていてエージェントが信頼できなくなったという理由で一時音信不通となってしまった方もいました。
人事担当の経験上、職務経験と求人のマッチングが転職活動を早く成功させるために最重要ポイントと思いますので、理解力のある担当についてほしいですよね。
対策
対策は2つあります。
①担当を変えてもらう
最初の担当者は選ぶことができませんが、担当者を変えることは可能です。
ただし、感覚的に合わないという理由ではなかなか取り合ってもらえないでしょうから、しっかりと具体例を挙げて変えてほしい理由を説明しましょう。
②複数のエージェントを利用する
担当者変更を言い出しにくいという方は、複数のエージェントに登録してリスクヘッジしましょう。
複数エージェント利用の注意点としては、応募数が多くなるとどのエージェントから応募したか分からなくなることがあります。
ですから応募先の管理はしっかりとするようにしてください。
推薦状によって企業の誤解を招く可能性がある
意外と知られていない「推薦状」に関する注意点です。
注意点
転職エージェントを利用して応募するとき、履歴書と職務経歴書の他にキャリアアドバイザーが作成する「推薦状」や「推薦コメント」が企業に送られます。
迷惑な話ですが、この推薦状が逆にマイナスに働くこともあるんです。
内容は主に以下の4点です。
- 経歴概要
職務経歴書の要約です。
- 面談所感(人柄)
キャリアアドバイザーの主観で書かれます。また電話での面談であっても書かれます。会ってもいない人の人柄を言われても信用できないので、私個人としてはあまり参考にしていません。
- エージェントの推薦理由
どんな職務経験が活かせるのかという観点でマッチングすると考えた理由が書かれます。
- 転職理由
面談時に聞かれる転職理由が書かれます。過去に転職経験がある場合には前回の転職理由も聞かれます。
この推薦状は、面談内容に基づきキャリアアドバイザーの手によって作成されるものです。
必ずプラスとなるよう書いてくれるのですが「転職理由」だけは別です。
転職理由は転職希望者が話したことがそのまま書かれます。ただし、書面には限りがあるため数十字程度の短い言葉で詳しい経緯などは書かれませんので、誤解を生む可能性もあります。
対策
多くの企業は、転職理由について面接で詳しく聞いてきますので、その際可能な限り具体的に説明しましょう。
企業が推薦状を全て読んでいるとは考えず、イチから説明することをオススメします。
転職理由を聞かれなかった場合、わざわざ説明するのも怪しく思われてしまうので、キャリアアドバイザーとの面談の前に転職理由をしっかり整理しておき、詳しく伝えることを心がけてください。
おわりに
以上が転職エージェント利用時の注意と対策でした。
まとめると下記の通りです。
- エージェントの都合に合わせて誘導される
- 企業側の窓口と転職希望者側の窓口が異なることがある
- キャリアアドバイザーによって理解度がマチマチ
- 推薦状によって企業の誤解を招く可能性がある
注意すべきポイントは意外とあり、しかも知らなければ命取りになるようなことばかりです。
でも、今回紹介した対策を押さえておけばエージェントを利用した転職は成功します。
エージェントに登録したい方は以下の記事でオススメのエージェントを紹介しています。