仕事を進める上では良好な職場の人間関係を築くことが大切ですよね。
特に、ほとんど毎日関わる上司からは好かれるに越したことはありません。
この記事では、キャリア10年以上の現役人事が、数々のマネージャーと話す中でわかった「上司に好かれる新人」になるために役立つ情報をお伝えします。
Contents
上司に好かれるために意味のあることとは?
上司に好かれるにはどうすれば良いかと考えると、どうしても
「性格的に自分は無理だ…」
「そんな人間にはなれない」
など、内面に目が向きがちになります。
たしかにそういった性格面を今から変えるのは難しいと思います。
ですが、少し意識すれば行動を変えることはできますよね。
ですからこの記事では、上司に好かれる行動にフォーカスします。
ではどんな行動をとるべきか?
上司に好かれるために必要な行動には大きく2種類あります。
- やってもプラスにはならないけど、やらないと嫌われる行動
- ちょっとでもやることで好かれる行動
残念ながら、①だけだと好かれるまではいきませんし、②だけだと下手すれば嫌われてしまいます。
以下、具体的な行動をお伝えしていきます。
やらないと上司に嫌われる新人の行動
まずは最低限とってほしい行動をお伝えします。
嫌われるのは、ざっくり言えば「上司を不安にさせる部下」です。
そうならないための具体的な行動をお伝えします。
挨拶
ありきたりに思うかもしれませんが、やっぱり挨拶は大切なんです。
別に、必要以上に元気よくするありませんが、とにかく挨拶するかしないかの差は大きいということです。
めんどくさいと思う方もいるかもしれませんが、挨拶せずに嫌われて仕事がやりにくくなるのであれば、一言挨拶した方が良いとは思いませんか?
まずやってみる
ちょっと苦手、大変そうな仕事があっても、一度はやってみることをおすすめします。
経験もせずいきなりあーだこーだ言ってやらないのはまず嫌われます。
上司は部下の育成も考えながら仕事を与えているわけですから、成長の機会を逃すことになります。
もし本当に必要がない仕事だとしても、新人が経験もせずに「この仕事意味ないです」なんて言っても誰も聞いてくれないでしょう。
相談しながら進める
新人としてはミスなく業務を進められるか不安だと思いますが、上司としても、新人が指示を正しく理解しているか同じく不安なんです。
そんな中で勝手な行動をしたり、勘違いが多くてしょっちゅう上司のイメージと違うものを出していると、嫌われてしまう可能性があります。
そうならないために、区切りの良いタイミングや自分で新たに考えて動こうとする時には上司に相談しながら進めましょう。
面倒ですが、経験が浅いうちは相談すべきことと必要ないことの判断ができないため、はじめは逐一相談しておくことで早いうちに任せてもらえるようになるはずです。
報告する
上司としては責任を取る立場なので、部下に任せた仕事がどうなったか不安です。
なので全然報告しない部下は信頼しにくくなります。
また、部下から受けた相談事がどうなったのかも気になるものです。
逆の立場なら、時間をとって聞いたのに後で何も報告がなかったら気分悪いですよね。
ですから報告というのは当たり前のように言われていますが、上司との関係を築く上で結構重要ということを頭の片隅に置いておいてください。
期日を守る
必要だから期日を決めているわけで、それを守らない部下は当然嫌われます。
もちろん、無理な期日設定や事情があって期日を守れそうにないという場合はあります。
その時は「間に合わなくても仕方ない」ではなく気づいた時に上司と相談することが重要です。
ちょっとでもやったら上司に好かれる新人の行動
ここからは、ちょっとでも意識すれば上司に好かれる行動をお伝えします。
ざっくり言えば、上司の代わりになる行動をとることです。
具体的には以下の通り。
情報共有
上司は様々な情報をもとに判断を下しますが、自分一人で情報を集めるには限界があります。
そこで、新人のあなたが上司の代わりに得た情報を共有することで、上司の手伝いをすることができます。
一見役に立たなそうでも、気になることがあれば上司の耳に入れておくと、思わぬところで役に立つこともあります。
ですから遠慮なく雑談のネタでもよいので知っていることを伝えていきましょう。
こぼれた仕事を拾う
「この仕事、誰がやるんだろう」と思ったら、「これ、私ができるなら対応しましょうか?」と手を挙げてみてください。
仕事を拾うのは当然のようにやるべきだと言われますが、実際に忙しい中で実践するのはかなり難しいことです。
なので、ちょっとでもやれば効果はあるはずです。
ただし常に実践するのは無理があるかもしれませんので、自分のキャパを考えながら時々やってみる、くらいで良いと思います。
人によっては好かれる行動
ここで紹介するのは、人によっては好かれることを紹介します。
それぞれ選択肢のひとつとして試してみてください。
改善提案
もっと早く、もっと楽に、もっと効果的になるような改善提案をすることが求められます。
間違いなく会社に貢献することですから多くの上司としては好評価でしょう。
ただ、意外にも新人のうちは言われた通りやってほしいという上司も中にはいるので注意が必要です。
雑談
部下から雑談をされるのが好きな上司もいます。
常に部下や他部署から様々な相談を受けている上司としては、雑談って意外と楽しいものなんですよ。
それに、いつも困った顔で相談していると、大した相談じゃなくても「またなんかあったのか?」とネガティブに受け取られてしまうようになります。
なので、時々何の用もなく雑談をしておくことで相談しやすい関係を築くことができるかもしれません。
飲みに誘う
これは雑談のレベルアップ版です。
飲みに誘われるのが好きな上司なら、一気に関係を深めることができるようになるでしょう。
ただ、行きたくない時にも誘われるようになるリスクもあるのでほどほどにしておくのが良いかもしれません。
必要以上に上司に好かれようとしないこと
最後に、上司に好かれたいと思っている皆さんへのアドバイスです。
上司に好かれるとしても、あくまで自分の仕事がしやすくなることを目的にしましょう。
決して媚びたり、理不尽に怒る上司の機嫌に付き合う必要はありません。
上司と良い人間関係をきずくことで、自分の成長につながるか、回り回って自分のためになるかを考えてください。
上司という人間に尽くしたところで会社が自分を守ってくれるとは限りませんし、新人の好かれたい気持ちを悪用する上司がいないとも言えませんので。
ただ、新人時代はその判断ができないので、表現が正しいかわかりませんが、一時的には上司の言うことに従って、おかしいと思ったらやめたら良いのです。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。
この記事では主に次のことをお伝えしました。
- 上司に好かれるためには「やらないと嫌われる行動」「やったら好かれる行動」をバランスよくとること。
- 嫌われるのは、ざっくり言えば「上司を不安にさせる部下」
- 好かれるのは上司の代わりに動ける部下
皆さんの会社生活が少しでも楽になれるようお役に立てればうれしいです。