現役メーカー人事のハルダ(@haru_dadd)です!
私はとある企業の中途採用担当として、数百人の面接を担当し、入社した方から転職の成功談・失敗談を聞いてきました。そして、様々な転職エージェントとも関わる中で転職活動に関するノウハウを聞いてきました。
このような採用活動の中で仕入れた情報に加えて採用担当者の視点や経験に基づいてその疑問にお答えします。
Contents
転職活動するなら読むべきおすすめ本は3冊でOK【採用担当が厳選】
最近は転職売り手市場ということもあり、転職活動に関するノウハウ本がたくさん出版されていて、どれを読んだらいいか分かりませんよね。
そこで本記事では、以下のような人向けに採用担当の視点で読むべき転職本を選びました。
- 初めて転職活動する人
- 転職活動始めて3ヶ月経っても内定が出ない人
そして、ノウハウ本はたくさん読んでも迷うだけなので、あえて3冊に厳選しました。
正直、この3冊だけ読めば良いというより、この3冊は全部読んでほしいくらいです!
このまま今の会社にいてもいいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法
本書は必ず押さえておいて欲しい本です。
2018年ベストセラーになったので書店で見かけたことはあるのではないでしょうか?
本書はただの転職ノウハウ本ではありません。
一つのストーリーを通して、小手先のテクニックではなく、これから働く上で広く応用できる、まさに「転職の思考法」を知ることができます。
そのストーリーとは、大企業に勤めながらも転職を迷うサラリーマン青野が、コンサルタントでありながら何故か転職支援を行う謎の男黒岩から転職の思考法を伝授されていくというもの。
著者である北野唯我氏は、博報堂→ボストンコンサルティンググループ→就職支援サービスワンキャリア執行役員(現在)というビジネスパーソンであり作家という2つの顔を持っています。
本書に登場するシーンや、主人公の青野が抱える悩み・迷いというのは誰もが共感できるはずです。
そして主人公青野が教わる転職の思考法は目からウロコですし、黒岩の放つ一言一言はグサグサ突き刺さります。
何より、本書において著者である北野氏が伝えたかったのは転職ノウハウではなく、次のメッセージなのだと思います。
青野「転職をタブー視する会社がどうなるか、自分自身が肌で感じたように思います」
黒岩「転職が当たり前になれば、その逆のことが起こる。自分をごまかさず、本当に正しいことができる。会社も、より社員に魅力を感じてもらえるような場であろうとする。私は、転職が日本の社会を変えると本心から信じている」
青野「だから、『転職は善』なのだと……」
転職を考えない人が読む「転職」の本
あまり知られていない隠れた良書です。
牧野直哉氏と沢渡あまね氏の共著で、沢渡あまね氏は、働き方改革に関する著書「職場の問題地図」シリーズでここ数年で有名になった方です。
本書の冒頭で語られているのは、やはり転職の思考法と同じく「現職以外の選択肢を持とう」ということ。
転職、特に終身雇用制度を持つ日本企業にお勤めの方にとって転職とは、自分の人生の進むべき道の決定権を、自分に取り戻す意味を持ち(略)
最初に紹介した転職の思考法との違いは、著者の2名とも人材業界に身をおいているのでもなく、人材関係の職種でもないということです。
牧野氏は購買部門、沢渡氏は購買部門や情報システム部門の出身です。
そういった現場で働いていたお二人の転職活動経験に基づいたノウハウがとても具体的に書かれた著書となっています。
ハッキリ言って、転職の思考法で転職マインドを身につけ、本書で具体的な転職ノウハウを身につければ他の本は読まなくて良いと言えます。
本書はKindle本のみ
なお、本書はKindle本(電子書籍)だけなので、Kindle端末を持っていないと読むことができませんが、Kindleは控えめに言って人生変わるほどのアイテムですからこれを機に手に入れてはいかがでしょう?
また、既にKindleを持っているという方はKindle Unlimitedという月額980円で100万冊以上のKindle本が読み放題というサービスで本書を読むことができます。
しかも今ならKindle Unlimitedは30日間無料体験があります。本書を読むためだけでも良いので登録しておいて損はありません。(むしろ読まない方が損だと思います)
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仕事で必要な「本当のコミュニケーション能力」はどう身につければいいのか?
最後の1冊は転職ノウハウ本ではありませんが、転職活動をする上での必読書だと思いましたので紹介します。
著者は安達裕哉氏。
デロイトトーマツでコンサルタントとして活躍後、現在は月間150万PVを誇るモンスターブログ(Books&Apps)の運営者であり自らもブログ執筆者としてビジネスに役立つ情報を発信されています。
ところでなぜ私がコミュニケーションに関する本書を紹介したのかというと、転職活動の成否は応募先企業とのコミュニケーションにかかっているからです。
いわゆる「コミュニケーション能力」はどこでも求められる力ですが「じゃあコミュニケーション能力ってなんなの?」といわれるとよく分かりませんよね。そんな疑問に答えてくれるのが本書です。
「一緒に仕事をして成果が出る」ための「コミュニケーション能力」、すなわち企業が必要としている「コミュニケーション能力」とは具体的にいえば何か。それは、「自分のアウトプットを誰かに利用してもらうための力」 だ。
コンサルタント時代の実体験に基づくエピソードから、コミュニケーション能力について語られていますが、エピソード一つ一つがナルホド!と思わせられるものばかりで、気がつけばKindleでハイライトしまくってました。(本書は単行本も出ていますよ)
本書を読んでコミュニケーション能力とは何ぞやを知ってから面接に臨めば、スムーズにコミュニケーションを取ることができるでしょう。
同じく安達裕哉氏の著書ですが、こちらもオススメです。
おわりに
今回紹介した3冊が、あなたの転職活動に役立つことを祈っています。
最後に、「転職を考えない人が読む「転職」の本」で、「リクルーター」つまり、転職エージェントの重要性が書かれているのですが、信頼できるエージェントを見つけるのはなかなか難しいと思います。
そこで本サイトでは、私自身の採用担当の経験から転職エージェント信頼度チェックリストを作りました。
既にエージェントに登録している方はこのチェックリストに従ってあなたの担当者が信頼できるか確認してみてください。
そして不安な方や、まだエージェントに登録してない方はチェックリストに基づき担当者を探しましょう。