現役メーカー人事のハルダ(@haru_dadd)です!
転職活動って、したいしたいと思っていてもなかなか一歩を踏み出すのに勇気がいりますよね。
今回は、初めての転職に失敗しないための準備について紹介します。
ポイントは下記の3点です。
- 「意思決定の基準」をつくる
- 家族に相談する
- スケジュールを立てる
最終的に転職活動をするかしないか。いずれにしても正解だったと言える、そんなお手伝いができると思いますので、是非最後までお付き合いください。
Contents
転職に失敗しないためには「意思決定の基準」をつくることが重要
転職活動は、人生に与える影響の大きい重大な機会です。
このため、一つ意思決定をするにも勇気がいるでしょう。
でもここで必要なのは「勇気」ではなく、転職するか・しないか、どんな企業を選ぶか、という明確な「意思決定の基準」です。
基準を明確にしていれば、自信を持って選択できるようになります。
転職理由を明らかにする
転職理由は、転職活動における意思決定の基準としては非常に重要です。
まずは転職理由を明確化することから始めましょう。
転職理由をリストアップする
最初に、あなたがなぜ転職したいのか、理由を考えていきましょう。
まずは思いつく理由をすべてリストアップしてください。
ここで重要なのが「ポジティブな理由」と「ネガティヴな理由」に分けておくことです。
ネガティヴな理由については徹底的に深掘りしましょう。
ネガティブな理由については本当に転職でなければ解決できないのかという観点から全てチェックしてください。
なぜなら、会社への不満が理由で転職した場合、転職先でも同様の不満をもち転職を繰り返す可能性があるからです。
せっかく転職活動にエネルギーをさき、転職先で新たに仕事を覚えたり人間関係を構築したのに、再び同じ不満が出てきてしまっては転職の意味がありませんよね。
転職理由に順位をつける
複数の転職理由がある場合、順位を付けて並べてください。
会社員は限られた時間で転職活動をしなければならないため、手当たり次第に選考を受けることはできません。
だから、どの理由を満たせれば自分の転職が成功なのか判断するために、転職理由に優先順位をつけておく必要があるのです。
また、無数にある会社から、どこに応募するのかを検討するとき、なぜ転職するのかに立ち返ることで迷うことなく決定できるようになります。
転職先に求める条件を決める
転職理由が明らかになったら、次は転職先に求める条件を考えましょう。
簡単に言えばどんな会社に転職したいのか、ということですね。
求める条件をもれなくリストアップする方法
あなたが重要だと思う転職先に求める条件をリストアップしてみてください。
試しに、私自身が思い付く条件を下記の通りあげてみました。
- 業界
- 会社
- 経験の活かし方(どの程度活かしたいか、新しいことに挑戦する)
- どんな立場で働くか(元請か下請か、チームか個人か)
- 働き方(残業は多い方が良いか少ない方が良いか、休日は何曜日か、定時は何時か、フレックス制度はあるか、出張は多いか少ないか・長いか短いか、連休はあるか)
- 福利厚生(家族手当、住宅手当、寮・社宅、通勤手段)
- 勤務地
思いつくままに挙げてみましたが、パッと思いつかないという方にオススメの方法はシミュレーションです。
朝起きてから会社に行き仕事をして帰ってくるまでを思い浮かべてみてください。
そこで思い浮かぶ一つ一つのシチュエーションが「もし今と違っていたらどうか」と考えてみるのです。
例えば、もしあなたが自動車通勤をしていたら「もし電車ならどうか」「徒歩ならどうか」と考えていきます。
電車なら満員電車かもしれないし、今のようにある程度出発時刻に幅をもたせることができなくなる、という想像ができるでしょう。
今と異なる日常がどうしても受け入れられないのなら、自分にとって重要な条件だと分かります。
また、頭の中でシミュレーションするのが苦手だという人は、明日一日「この状況が違っていたら」と想像しながら過ごしてみてください。
当たり前の毎日を少し客観的に見ることで、思ったより今の生活に満足しているかもしれないし、逆に今の生活を変えたいという気持ちが強くなるかもしれません。
少し意識して生活するだけで、多くの気づきが得られますので、是非試してみてください。
求める条件に優先順位をつける
全ての条件を満たせる企業に転職するのは難しいため、必ず迷う時が来ます。
例えば1社しか受からなかったとして、入るべきでない会社かもしれないのに「せっかく転職活動してきたのだから」と、内定を受諾してしまうかもしれません。
また、複数社から内定がでた場合も最善の選択をしたいですよね。
でも転職市場が活況な今、迷っている時間はありません。
企業としては、早く入社を決めてほしいので早い期限を定めてきます。
その時、あなたの理想の会社条件ランキングを決めておけば、自分の満たしたい条件のうち、何を優先すべきか迅速かつ正しく判断できます。
家族に転職の意思を伝え相談する
家族がいる方は必ず読んでください!
ここまで考えてきた方は、転職すべきか否か、どんな会社で働きたいのかハッキリし、迷いはなくなっているでしょう。
ただし、家族がいる方は最後にやっておかねばならないことがあります。
それは、家族の理解を得ることです。
家族を持つ場合、転職の影響を受けるのは自分だけではありません。
- 慣れ親しんだ土地を離れなければならない。
- 子供は転校しなければならないかもしれない。
- 収入が減るかもしれない。
このように、転職には少なからずリスクがあるため、その影響を受けることになる家族の理解を得なければなりません。
自分が希望する条件にぴったりの会社に内定したのに、最後の最後で家族の反対にあい内定辞退、となったケースは何度かみたことがあります。(業界では「嫁ブロック」と呼ばれています)
特に収入面はシビアです。
どれくらいの収入が得られなければ生活できないのか、という認識を持っておかなければ、最終的に辞退することになるにも関わらず貴重な時間を選考に費やすことになってしまいます。
相談がプラスになる
逆に、しっかりと自分の考えを固め、相談を持ちかけることで、奥さんや子供からより一層の信頼を得られます。
それに今より良い生活を目指して転職するために家族一丸で頑張ることができれば、絆も深まるでしょう。
「家族に相談」というと、奥さんを説得することを思い浮かべてしまうかもしれませんが、一緒に将来を考える絶好の機会です。
プラスの影響もありますので、家族への相談は絶対に忘れないでいただきたいと思います。
転職活動のスケジュールを立てる
ここまできたら、あとは転職活動のスケジュールを立てて行動するだけです!
スケジュールを立てることは様々なリスク回避に効果的です。
多くの人は現職で仕事をしながら転職活動をしますが、目当ての会社の面接が入ったりチャンスが巡ってきた時に忙しくて面接に行けないというリスクがあります。
転職には想像より体力・気力が必要なので、活動が長期化するとモチベーションが下がってしまうこともあります。
こういったリスクを避けるため、やると決めたら計画的に、一気に決めた方が時間も体力・気力・時間も無駄にせずに済みます。
転職活動スケジュールはエージェントと一緒に立てるべし
転職活動スケジュールは、転職エージェントと一緒に立てることをオススメします。
なぜなら、目指す業界や受ける企業や数、そしてあなたの職場の状況によってベストな転職スケジュールが異なるからです。
- 内定を複数とった場合に待ってくれるかどうか
- 複数社選考を受けなければならないか
- あなたが転職するときに引継期間はどれくらいか
このように、人によっては考えることがたくさんあります。
ですから、ここで転職のプロであるエージェントの力を借りてスケジュールを立てるべきなのです。
おわりに
以上、転職活動における事前準備は転職の成否を左右する非常に重要なステップです。
転職すると決めた方は、次の記事で転職活動のプロセスを具体的に説明しています。
まだ迷っているのであれば、とりあえず転職”活動”をしてみてはいかがでしょう?
転職活動をしたら転職しなければならないというルールはありません。
次の記事では待っていればオファーをもらえる可能性のあるサービスを紹介しています。
とりあえず良い条件のオファーがあるまで待つのもありだと思います。