中途採用面接で印象に残るにはどうすれば良いんだろう。元気よく話せば良い?何か特別に上げた業績を語れば良い?
私はとある企業の中途採用担当として、数百人の面接を担当し、入社した方から転職の成功談・失敗談を聞いてきました。
そして、様々な転職エージェントとも関わる中で転職活動に関するノウハウを聞いてきました。
このような採用活動の中で仕入れた情報に加えて採用担当者の視点や経験に基づいてその疑問にお答えします。
中途採用面接では印象に残るために特別である必要はない
新卒時の就職活動では明るくハキハキ、バイトリーダー、部活やサークルの長、留学・起業経験などなど、人と違う点をアピールして自分が特別であることを印象づけないと他の就活生に埋もれてしまうイメージがありますよね。
そのイメージのせいか中途採用も同様に、印象に残るために特別であることをアピールしようと思う方も少なくないようです。
しかし、中途採用においては特別である必要は全くありません。
その理由はまず、そもそも面接する人数が少ないという点があげられます。
一つの求人の募集人数は1人や2人であることは珍しいことではなく、同時期に一斉に応募する訳ではなく応募があったら都度面接を行なっていきます。
そのため中途採用の面接官は大勢の中の一人、つまりあなたをone of themとして見るのではなく、一人一人と向き合うことができます。
さらに、面接直後に面接官同士で協議して採用可否をある程度決めてしまうので記憶が薄れることもありません。
このように、中途採用面接では自分が特別であることを印象づける必要は全くないということがお分かりいただけるのではないでしょうか。
では一体何を印象づけることが重要なのでしょうか。次のパートで説明します。
中途採用面接で重要な印象とは
中途採用で重要なのは、あなたが特別であることを印象付けるのではなく、あなたがいかに求人にマッチする印象を残すかということです。
どういうことなのか、説明していきます。
中途採用はあなたと応募先とのマッチング
転職活動を成功させるための最重要ポイントは何かご存知ですか?
中途採用を行う企業の立場を想像して少し考えてみてください。中途採用を行う会社は即戦力が欲しいので、少しでも活かせるスキルや経験や知識を持つ人材が来ることを望んでいます。
ということは、答えはとてもシンプルですよね。
それは、企業が求める人材とあなたのスキル・経験が合うかどうかです。
あなたのスキルや経験がマッチするなら企業にとって「欲しい人材」に見えるわけです。
このような理由で、いかに求人にマッチする印象を残すかが重要なのです。
では、次のパートではあなたが求人にマッチする印象を残すための具体的方法を紹介します。
あなたが求人にマッチする印象を残すための3つの方法
最後にあなたが求人にマッチする印象を残すためにすべき3つのことをリストアップしました。
ただし、意外に思われるかもしれませんが、3つのうち2つは面接前に行うことなんです。
①マッチする求人を探す
考えてみれば当たり前ですが、マッチする求人に応募しなければ、マッチしていることを印象づけることなどできませんよね。
この大前提が守れずに応募して不合格になる方が非常に多いのです。
その理由は以下2点が考えられます。
- 転職希望者が無理に応募している
- 転職エージェントを利用している方がエージェントから紹介された求人がマッチしていない
エージェントが求人やあなたの経歴をを理解する能力がなければ、応募者にマッチしない求人を紹介してしまっている可能性もあります。
本サイトでは、あなたのエージェントが信頼できるかどうかわかるチェックリストを掲載していますので、一度チェックすることをオススメします。
②応募先企業に合わせて経歴書を書く
自分が求人にマッチすることをアピールするために必要なスキル・知識・経験・資格などの情報は文字にすることができます。
ですから、それらを経歴書に書くことで書類選考で十分にアピールすることができるんです。
応募書類に欲しいスキルや経験などが書けば、面接前に企業に対してあなたが求人にマッチする印象づけができます。
ただし、企業によって求めるものは異なりますから、応募先企業に合わせて経歴書を作成することが面倒に見えて内定への近道なのです。
③面接で業務内容や製品など専門的な部分に対して質問する
ここで、いよいよ面接でやるべきことを紹介します。
経歴書を見て、活躍できそうだなと面接官が思っている状態で面接に臨んだら、あとは書類の内容をアピールするだけです。
ただし、面接官は経歴書を読み込んでいるので、書類に書いてあることをそのまま口頭で伝えるのは意味がありません。
そこでオススメの方法は、面接で業務内容や製品など専門的な部分に対して質問することです。
質問は知識がなければできませんから、面接官としては専門的な質問をされるだけで応募者のレベルを推し量ることができてしまうのです。
このような、質問もアピールとなることを覚えておきましょう。
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