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【転職】面接で実績やスキルを盛るのはNG?【企業が欲しいものを盛るべき】

転職活動してるけどスキルに自信がない。面接で実績やスキルを盛っても良いのかな…。

現役メーカー人事のハルダ(@haru_dadd)です!

私はとある企業の中途採用担当として、数百人の面接を担当し、入社した方から転職の成功談・失敗談を聞いてきました。

そして、様々な転職エージェントとも関わる中で転職活動に関するノウハウを聞いてきました。

このような採用活動の中で仕入れた情報に加え、採用担当者の視点や経験に基づきその疑問にお答えします。

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【転職】面接で実績やスキルを盛るのはNG?

転職活動をしていても、スキルに自信がなかったり、なかなか合格できないと実績を盛って話したくなりますよね。

そうでなくとも面接では盛って話せというようなアドバイスを見かけますが、本当に盛って話しても大丈夫なのでしょうか。

嘘でなければ実績を盛るのはOK

面接で「盛る」といえば、大げさに言うことを指します。

実績やスキルを大げさに言うことは、嘘でなければ面接官の評価を高めるためのテクニックになります。

面接における嘘とは、ないことを「ある」といったり、定量的な情報を変えてしまうことです。

例えば営業経験のない人が経験があると言ったり、年間10件の受注成績を30件と言ったりすることです。

これは10件を11件と言うような「程度の問題」ではなく事実ではないことを言うこと自体がNGです。

ではどんな盛り方がOKなのでしょうか。

実績やスキルを盛るなら主観的な表現で盛るべき

それは、主観的なことです。

例えば以下のようなことです。

○○が得意。○○ができる。

主観的な内容は自分の尺度で自信を持ってアピールすればOKです。

なぜなら「得意」や「できる」は、感じ方は人それぞれなので、嘘にはならないからです。

ただ、主観的な答え方をすると、客観的数値を示すように言われる可能性がありますね。

そんな時は事実を堂々と言いましょう。自信なさげに言ってしまうと、面接官に自信がないことがバレてしまいます。

客観的数値を言って大した実績でないことが分かるのではないか、という方は心配いりません。

最終的にその数値をもって合否を判断するのは面接官ですから、あなたにとって自信がなくても面接官としては評価するかもしれません。

高い実績を求められることもあれば、経験があるだけでも良しとする求人もあるのです。

また、例えば営業の目標達成率が50%だったとしても、その時の状況や苦労、その中でも50%を達成した自分なりの工夫や主体的に行動したことを語ることが重要です。

前職でめちゃめちゃ実績を上げていた人が転職によって環境が変わり、思うように実績を上げられないことはよくある話です。

ですから面接官としては今の実績を採用後にも維持できるとは思っていません。

それよりも応募者がどんな思考で仕事をするかといった、環境が変わっても変わらないことの方が重視されることを覚えておきましょう。

スキルや実績を盛るのは人によって向き不向きがある

誰でも盛れば良いというわけではなく、盛るべきか否かは人によります。

具体的には「あなたの性格」と「転職への態度」によります。

それぞれ、下記のように考えてみましょう。

  • あなたの性格:プレッシャーに強い or 弱い
  • 転職への態度:積極的 or 消極的

そして「あなたの性格」と「転職への態度」の組み合わせで、盛るべきか否かを判断します。具体的には下記の通りです。

  • 強い×積極的=○盛るべき
  • 強い×消極的=△盛っても良い
  • 弱い×積極的=△盛っても良い
  • 弱い×消極的=×盛らない方が良い

もう少し見やすくするために、表にしてみました。

まず、あなたの性格がプレッシャーに強いか弱いかで盛るべきか否かは変わります。

なぜなら、盛ることで期待値が上がるため、期待に応えられないと入社後に辛くなるからです。

そして、転職への態度、つまり積極的に転職するのか消極的に転職するのかにもよります。

積極的転職とは、年収を上げたり、専門的知識や能力を高めたりするキャリアアップを目的とした転職。

一方、消極的転職とは、勤めている会社の業績不振や労働環境に耐えられなくなるなどの理由で転職せざるを得ない場合の転職。

積極的な転職であれば、欲しい条件を引き出すために少しでも評価を高くした方が良いからです。

一方、消極的転職では、転職活動を成功させるために評価を上げようとして盛るのはありですが、期待値が上がることは覚悟した方が良いでしょう。

ただ、どんなケースにせよ皆採用されるために盛るんですよね。

だったら、ただスキルや実績を盛るだけでは意味がありません。

盛るならちゃんと合格できる盛り方を心得ておく必要があるんです。

以下、合格できる盛り方を説明していきます。

スキルや実績は盛るのではなく「合わせる」

転職で重要なのはマッチングです。

この「マッチング」というのは、求人で求められるスキルや経験などと応募者が持っているスキルや経験などが合致しているかどうかということです。

企業が出している求人で必要とされていない経験や実績やスキルをいくら盛ってアピールしても意味がありません。

重要なのは求人で求められていることに「合わせる」ことです。

具体的には以下の通りです。

同じ営業でも、新規開拓が得意で種まきが得意なAさんと、既に関係ができている取引先に対するクロージングが得意なBさんがいるとします。

二人とも現職では高く評価されていても、選考を受ける求人で、新規開拓できる人を重視しているか、クロージングできる人を重視しているかによって合否が分かれるのです。

ということは、まずは求められていることに合わせてアピールすべきことをアピールする。その上で盛ることによって、はじめてアピールしたいことを強化する意味が出てくるのです。

求人に合わせたアピールのためには事前の情報収集が必要

上記では、同じ営業でも求められる得意分野が異なっている求人だと、現職で評価されていても採用されない例をあげました。

このように求人に合わせたアピールのためには事前の情報収集が必要ということがわかりました。

ただ、上記の例のようにどんな得意分野が求められているかといった細かい内容まで情報収集するのは個人の力では正直難しいでしょう。

ではどうすれば良いのでしょうか?

答えは転職エージェントを利用することです。

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転職エージェントに依頼すれば、募集要項の裏にある背景や求められるスキルや人物像などの詳細を直接企業の採用担当者に聞いてもらうことができるんです。

というより、見る人によってはその会社の将来の戦略を予測できてしまいますので、求人内容の詳細なんて転職エージェントでなければ教えてもらうことはできません。

ここまでの説明で転職エージェントを利用すべき理由はご理解いただけたと思いますが、おそらく既に転職エージェントを使いながら転職活動をしている方がほとんどだと思います。

ただし、情報収集をするためには転職エージェントが応募先企業から情報を入手して正しく理解し、あなたに伝えることができなければなりません。

ですが、全てのエージェントがその能力をもっているとは限りませんし、しっかり情報収集してくれるわけではありません。

つまり、転職活動の成否は担当となるエージェントの能力や対応によるということです。

そこで本サイトでは、あなたのエージェントが転職を成功に導いてくれるかどうかわかるチェックリストを掲載していますので、一度チェックすることをオススメします。

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