現役メーカー人事のハルダ(@haru_dadd)です!
私はとある企業の中途採用担当として、数百人の面接を担当し、入社した方から転職の成功談・失敗談を聞いてきました。
そして、様々な転職エージェントとも関わる中で転職活動に関するノウハウを聞いてきました。
このような採用活動の中で仕入れた情報に加え、採用担当者の視点や経験に基づきそのお悩みにお答えします。
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Contents
面接でメモを見るのはNG?
面接で自分の考えを話す時にメモを見たくなる気持ち、よく分かります。
緊張すると頭が真っ白になって話したかったことを忘れてしまう経験、私にもあります。
ですが、面接の中でメモを見ない方が良いことがあるんです。
面接の中でもメモを見ない方が良いときと見ても問題ないときがある
具体的には下記の通りです。
- 見ない方が良いとき:自分の考えを語るとき
- 見ても問題ないとき:逆質問のとき
以下、それぞれのケースについて説明します。
メモを見ない方が良いとき
まずはメモを見ない方が良い時について説明します。
メモを見ない方が良い時というのは、自分の考えを語るときです。
自分の考えを語るときとは
面接で自分の考えを語るときとは、主に自己PRや志望動機を話すときのことを指します。
この時なぜメモを見ない方が良いかというと、メモを見ながら話すと「読んでしまう」からです。
よく「自分の言葉で話していて気持ちが伝わってきた」ということを言う人がいますが、これには私も共感します。
皆さんも就活時に集団面接で経験したことがあると思いますが、暗記した文章を話す人に違和感を感じるのと似ていて、メモを読んだ瞬間にその人がどこまで本心で言っているのかわからなくなるんです。
で、話したことを深掘りしていくと徐々に自分の言葉で話すようになって「あ、この人の言ってることは本心なんだ」とはじめて思えるようになります。
これがもし深掘りされなければどうでしょうか?
おそらく面接の評価は上がらないでしょう。
メモを見なくても話せるようになる方法
そんなこと言われてもメモを見ないと自分の考えを話せないよ!という方にお伝えしたいのは次のことです。
自分の考えを話せないのは、自分の考えじゃないから
「何言ってんだコイツ」と思われるかもしれませんが、説明させてください。
先ほども例に挙げましたが、面接で話す自分語りの代表的なものは「自己PR・志望動機」で、これらを例に説明します。
中途採用は、最近では第二新卒などの未経験者採用も増えていますが、究極的には企業が欲しいスキルや経験などを持つ人(いわゆる即戦力)を獲得するために行われます。
ということは、求人で求められているニーズを掴み、それに対して「自分はこんなスキルや経験がありますよ」と自己PRしたり、「こんなスキルや経験を持っているから応募しました」と志望動機を話すことが面接官の評価に繋がります。
でも、面接で上手く話せない方の多くは、何となく求人を調べ、言えそうなことを何となくメモに残して準備するだけなので、自分の考えにまで落とし込めていないのです。
徹底的に求人を調べ、自分のスキルや経験を振り返り、「なぜこの求人なのか」「そのポジションで自分はどう活躍できるのか」を考え抜くことで自分の考えとして語ることができます。
自分の考えとして落とし込むとは?
自分の考えとして落とし込めているかどうかは、考えたことを頭の中で画像化・映像化して再生できるかどうかで判断しましょう。
ピンとこない方は、自分の経験したことを「昨日さぁ…」と友人に話すときのことを思い出してください。
それって頭に残ってる映像を思い浮かべながら話していますよね?
そのとき文章を思い出しながら話す人はいないと思います。そんなイメージです。
ただ、面接で話す内容は経験したことではないので最初は画像化・映像化するのは難しいと思います。
ですから、話したいことを紙に図示しながら考えることで頭に入りやすくなりますよ。
マッチする求人に応募せよ!
ちなみに自己PR・志望動機の2つはほとんどの面接で聞かれますし、他の質問についても、結局は自己PRや志望動機に繋がりますから、この2つ以外を考えておく必要はありません。
自己PR・志望動機を真の自分の考えまで落とし込むには、自分にマッチする求人に応募するのがベストです。
なかなか面接で上手く話せない方は振り返ってみてほしいのですが、そもそも自分のスキルや経験が合わない求人に応募してしまっている可能性もあります。
自分にマッチする求人に応募する方法
こちらについては、私の採用担当としての経験を基に、次の記事でまとめています。
ノウハウを超具体化したので、このステップに従うだけで良い誰でもできる再現性の高い方法です。
メモを見ても問題ないとき
ここまでメモを見ない方が良いときについてお伝えしましたが、逆にメモを見ても問題ないときについて説明します。
メモを見ても問題ないのは「逆質問」のときです。
逆質問とは「何か質問はありませんか?」と聞かれて、応募者が質問することです。
この時は事前に用意した質問があるのならメモを見ても問題ありません。
「いくつか質問を用意してきたのでメモを見てもよろしいでしょうか?」と断りを入れれば間違いなくOKされます。
ちなみに、逆質問が苦手という方は次の記事をオススメします。
どうしてもメモを見たい人のためのテクニック
最後にどうしてもメモを見たい人のためのテクニックについてお伝えします。
ただしこの方法は慣れるまで難しく、また面接によっては通用しないことがあるので、上記で説明したことを実践した上で試してみてください。
メモを取り出すタイミングは面接スタート時【先手必勝】
メモを取り出すのは面接スタート時です。このタイミングを逃すと逆質問までメモを取り出すことは難しいでしょう。
やり方は簡単ですが、先手必勝です。
席に着いてすぐに「本日は貴重な機会をありがとうございます。内容を忘れないためにメモを取りながらお話させていただいてもよろしいでしょうか?」と言ってメモを取り出しましょう。
面接官による進行が始まる前に言うことができれば、ほぼ断られることはありません。
メモの取り出し方【スマートに取り出そう】
ただ、面接の冒頭にメモを出すのにモタモタしていると悪印象です。
メモをカバンからゴソゴソ取り出すのはカッコ悪いので、胸ポケットからサッと取り出せるよう準備しておいてください。
オススメのアイテムは胸ポケットに入るサイズで小さなペンとセットになるタイプのメモ帳です。これならメモとペン同時に取り出せますね。
TROIKA リリパッド+リリプット、ブラック トロイカ ペン付きメモ帳
持ってないし面接までに用意できないという方、Amazonのお急ぎ便なら明日届きますよ。ちなみに、お急ぎ便は有料ですがプライム会員になれば無料です。
メモの用意【箇条書きで書こう】
既に説明したように、面接官にメモを読んでる感が伝わったら評価されませんので、あくまで自分の考えを頭に入れた上で箇条書きのメモを作りましょう。
文章を丸暗記して途中でつっかえても、話す順番が分かれば話したいことは芋づる式に思い出すことができます。
そのため、話す内容を文章化したいなら段落のタイトルを箇条書きしましょう。
また、文章は読みにくいですが箇条書きならパッと見て読むことができます。
例えば次のような感じに文章バージョンで自己PRを作ります。
①自己PR 文章バージョン
また、今後の戦略として、海外進出を狙っているということでスタイルが、私は帰国子女のため日常の英会話は問題ありませんし、異文化にも対応できます。ですから将来的には微力ながら海外拡販の要員として御社の産業用プラント事業の発展に貢献したいと思います。
これだと暗記するのは難しいので、次に上記の文章を箇条書きにします。
②自己PR 箇条書きバージョン
- 現職の業務内容を簡単に(IT系企業でアプリの提案営業)
- 応募職種の営業スタイルは提案営業なので、経験を活かせる
- 今後の戦略(海外進出)
- 帰国子女なので何か役に立てそう
- 将来的には海外拡販要員として貢献したい
イメージは掴めたでしょうか?
本記事の内容は以上です。
私は採用担当の視点で情報発信することで、あなたの転職活動がうまくいくことを応援しています!
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