人間関係がめんどくさいという気持ち、よくわかります。
仕事をするために会社に来ているのに、しゃべってばかり。ホントに仕事してるの?って思うことありますよね。
しかも会話に巻き込んできて、離れようとすれば「ノリが悪い」と今度は嫌がらせ…。
私はとある企業の人事としてそのようなケースをよく見かけるのですが、職場の人間関係であれば解決できることもあると思います。
この記事では、人事目線で職場の人間関係がめんどくさいときの対処法をお伝えします。
Contents
職場の人間関係がめんどくさくなる理由
なぜ、職場の人間関係がめんどくさくなるのでしょうか。
それは、あなたにとって今の仕事以外に選択肢がないからです。
人間関係は閉鎖的空間になると、途端にめんどくさいものになります。
多くの人は生活のために仕事をしているわけですが、収入が途絶えてしまうため今の仕事を辞めるという選択はできません。
あるいは今の職場環境に満足している場合には他社に移ることなど考えもしないでしょう。
そのような社員が増えると、人の入れ替わりがなくなって本来オープンなはずの職場が閉鎖的空間になります。
例えば中学時代を思い出して欲しいのですが、クラスという閉鎖的空間では皆仲間外れにされないように空気を読みあっていませんでしたか?
学校は基本的に自分の意思で移ることができないので、人間関係がめんどくさいことになるのです。
では逆に、いつでも会社を移れる人間になればどうでしょうか?
確かに職場が閉鎖的空間になってしまっては絶望的ですが、自分だけ抜け穴を見つければ、そこはあなたにとっては閉鎖的空間ではなくなります。
そうすると、「あの人からの誘いを断ったら仲間外れにされるかも…」といった本来仕事をする場所で考える必要のないことで悩むことはなくなりますよね。
このように考えると、職場の人間関係がめんどくさい時の対処法が浮かび上がってきます。
次のパートでは具体的に対処法を説明します。
職場の人間関係がめんどくさい時の対処法はたった一つ
職場の人間関係がめんどくさい時の対処法は、結論から言えば次の通りです。
いつでも転職できる状態を作っておくこと。
ただし勘違いしないでほしいのは、いたずらに転職を薦めてしているわけではないということです。
確かにここ数年で転職は当たり前になってきていますが、金銭面や精神面などデメリットもあります。
人事として多くの人と接してきましたが、できる限り転職しない方が良い人もいると思います。
でも、転職”活動”(以下、転職活動)にデメリットはありません。
私がオススメする転職活動は、実際に現職を辞めることを前提とせずに選考を受けることです。
内定をもらったとしても、当然条件に合わなければ辞退もあり得るというわけです。
転職活動のメリット
では転職活動をすることによって何が得られるかというと、次の通りです。
- 自分の市場価値を知ることができる
- 社外の情報を収集できる
- 転職活動のノウハウを蓄積できる
上記が、私が考えるいつでも転職できる人の3条件です。
それぞれもう少し詳しく説明していきます。
自分の市場価値を知ることができる
市場価値とは、今あなたが転職活動をしたとして、どれくらいの企業がどれくらいの年収であなたを採用したいかということです。
転職活動をすると、求人の数、書類選考の合否、面接官からのコメントなどから自分の市場価値を知ることができます。
社外の情報を収集できる
応募する時には応募先のことを調べますし、選考を受けるなら面接で直接求人について聞くことができます。
そして面接に合格した場合、労働条件説明がありますので、より詳しい業務や組織の実態、さらには自分の処遇を具体的に知ることも可能です。
転職活動のノウハウを蓄積できる
転職活動をするのですから、当然転職活動のノウハウを得られます。
転職エージェントを利用した感想、応募書類作成方法、面接で聞かれたこと・答え方など一通りの流れを経験するわけですから、具体的事例として蓄積できます。
たとえ失敗した経験であっても、「○○はしない方が良い」「○○はする必要がなかった」といった立派なノウハウですから次に活かすこともできます。
転職せざるを得なくなってからでは焦って判断を誤りがちですから、失敗できる時に失敗しておくことをオススメします。
いつでも転職できる状態を作り、選択肢を増やす
このように、いつでも転職できる状態を作るということは、現職で頑張ること以外の選択肢を作ることです。
繰り返しますが、つまらない人間関係を気にしなくなれば仕事はもっと楽しくなるのです。
逆に、人間関係に悩みもっと辛くなった時、行き先がなく追い詰められるとメンタル不調に陥る可能性もありますから注意が必要です。
なぜなら、メンタル不調は再発する可能性が高いからです。
例えばうつ病は約6割が再発すると言われています。(参考:https://medicalnote.jp/contents/180327-007-OR)
一度治っては再発を繰り返すということは人事の間ではよく知られた話ですから、新天地を求めて転職活動をしても、転職先が見つからないこともあります。
たった一度のメンタルダウンで今後の人生を狂わせる可能性があるわけです。
そのため、転職活動は働く人にとって最高の自己防衛策でもあるのです。
転職活動のススメ
「転職」と聞くとハードルが高く感じますよね。気持ちは分かります。
ですが私がオススメするのは、転職ではなく転職「活動」ということは既にお伝えした通りです。
繰り返しますが、重要なのは転職活動をしてみた結果、今の会社を辞めないという選択もアリということ。
転職活動は人生の選択肢を増やすこと
私がオススメする転職に関する2つの書籍があるのですが、それぞれの著書に共通して「今の会社以外の選択肢を作っておくことの重要性」が書かれています。
それぞれの著者は次のように主張しています。
①転職の思考法(北野唯我、2018)
すべての人が「いつでも転職できる状態」をつくりたいと本気で願っています。なぜなら、すべての働く人がいつでも転職できるだけの「市場価値」を持てたとしたら、あなたの生き方すらも変わる可能性があるからです。
②転職を考えない人が読む「転職」の本(牧野直哉・沢渡あまね、2013)
転職、特に終身雇用制度を持つ日本企業にお勤めの方にとって転職とは、自分の人生の進むべき道の決定権を、自分に取り戻す意味を持ち(略)
転職活動を考える人がまずやること【スマホで完了します】
実際には転職しない転職活動とはいえ、初めての方は何をすれば良いか分からないのでためらってしまうかもしれません。
でも今は人材紹介会社のサービスが充実していて転職活動を始めやすい環境となっているんです。
具体的な方法は下記の通り。
- 自分の市場価値をはかる
- 自分の強みを知る
- オファーを待つ
①の市場価値とは、自社以外にどれだけの会社が自分のスキルや経験をいくらで欲しがっているかということ。
ミイダスというサービスで、簡単に自分の市場価値をはかることができます。
②はそのまんまですが、自分の性格的な強みを転職グッドポイント診断というサービスで言語化することができます。
そして①②で紹介したサービスで市場価値や強みを診断すると、同時にあなたのスキルや経験を求めている求人のオファーを受けたり、あなたの強みにマッチする求人を紹介してもらうことができます。
時間は2つ合わせて長くて30分程、どちらも無料です。特にミイダスは登録不要なので最初に試してみることをオススメします。
もっと詳しく知りたい方は次の記事をどうぞ。
転職すると決めているなら
既に「転職する」と決めている方は、本サイトでは採用担当の私が採用担当視点でまとめた転職ノウハウを発信しています。
そのノウハウをチラ見せすると、転職活動を成功させるために重要なのは「求人への応募前」にやっておくべき2つのことです。
- 信頼できる転職エージェントの”担当者”を見つけること
- 求人を徹底的に調べること
もっと知りたいと思ったら、詳細は次の記事をご覧ください。
狙い目はフルリモートワークの会社
最後に、新たな会社での人間関係が不安なら、フルリモートワークの会社もあります。
基本的にやりとりはインターネット上で、オフィスへの出社がほとんどない会社があるんです。
私が知る会社では、代表は東京にいるのですが、社員が九州や中国地方、北関東に住んでいると聞きました。
在宅で仕事ができるので満員電車もなく通勤時間ゼロというのが魅力とのことで、確かになぁと思いました。
ただ、あくまで場所を選ばないだけで、就業時間はしっかり仕事をする必要がありますので、そこは在宅ワークと勘違いしないでください。
気になる方は、求人サイトや転職エージェントに登録したらリモートワークの求人がないか聞いてみましょう。
というわけで、今回の記事「職場の人間関係がめんどくさい時に「効く」対処法」は以上です。
本サイトが皆さんの悩み解決の役に立てれば幸いです。