人間関係

新入社員が職場の人間関係が辛くて辞めたいと思うのは甘え?対処法を紹介

新入社員ですが、職場の人間関係が理由で辞めたいです…。でも周りからは甘いとか意志が弱いとか言われて、仕事に行くのが苦痛です。どうすれば良いですか?

人間関係の悩みは辛いですよね。

この記事では新入社員が辞めたいほど人間関係で悩んだ時の対処法をお伝えします。

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職場の人間関係が理由で辞めたいのは甘い?意志が弱い?

リクルートの研究機関である「就職みらい研究所」の調査では、新入社員の退職理由のうち34.2%が「人間関係の不満」であることを示しています。(出典:2020年入社新入社員の就業実態【就業状況編】

これは、「仕事内容への不満(43.0%)」について第2位です。

つまり、多くの新入社員が同じく人間関係で悩んでいると言えるでしょう。

ですが上司や先輩に相談しても、甘いとか意志が弱いと言われて終わり、というケースが多いようです。

でも、私は決して人間関係が辛くて辞めることを甘いとか意志が弱いとは思いません。

なぜなら、人によって人間関係の悩みや苦痛の感じ方は様々で、当然つらいと感じやすい人もいるからです。

また、悩んでいる本人の感じ方だけでなく、悩みの原因となっている人の言動に問題がある場合も多いにあります。

甘いとか意志が弱いと言ってきた人が、あなたが抱える悩みの原因を全て知った上でそう言っているのなら耳を傾けても良いかもしれませんが、違うなら耳を貸す必要はありません。

新入社員が職場で人間関係の悩みを抱えやすい原因は?

新入社員のうちは、人間関係がうまくいかなくて悩みやすい時期でもあります。

なぜでしょうか?

仕事では人間関係を選べない

それは、学生時代、特に大学では付き合う人間関係を自分で選ぶことができるからです。

一方、会社で仕事をする上では、自ら人間関係を選ぶのは難しいのではないでしょうか。

そして、営業で外回りが多かったりリモートワークが主体でない限り、基本的には同じ職場の人たちと8時間以上一緒にいなければなりませんね。

その環境で、もし職場に嫌な相手がいたら苦痛を感じない方がおかしいと言っても良いくらいだと思います。

人間関係の悩みを乗り越えるポイント

では、新入社員は人間関係で悩みやすいとすると、どうやってその時期を乗り越えることができるのでしょう?

ポイントは、この状況に慣れることができるかどうかです。

そして、あなたの状況について以下の2つの点から考えてみましょう。

  • 慣れることができるレベルの苦痛か
  • 周囲に人間関係の辛さを共有できる人がいるか

慣れることができるレベルの苦痛か

あからさまなハラスメントがあるなら別ですが、「言い方がきつい」「指導が厳しい」など、嫌だけど相手の言動に目的があるなら慣れるまで耐えようという気持ちになるかもしれません。

例えば、厳しい言動が仕事を教えようという熱意からくるものだとわかっていたら、相手への見方は変わりますよね。

相手としては目的を達成できれば、つまりあなたが仕事を覚えるにつれて厳しい言動がやわらぐかもしれません。

周囲に人間関係の辛さを共有できる人がいるか

一人で悩みを抱えるのは精神的につらいものです。

上司・先輩・同期・後輩など誰でも良いのでそのつらさを共有できる人がいると耐えられる可能性が高まります。

社内にそんな人がいなくても、今は公共の相談窓口やオンラインカウンセリングで悩みを打ち明けることもできます。

例えば「コトリー」がオススメです。

新入社員が人間関係を理由に辞めたい時の対処法

人間関係が理由で辞めたい時、「いいじゃん!やめちゃいなよ!」と言う人がいますが、私はそんなことを軽く言うことはできません。

それは、後述する通り、新入社員のうちに辞めることはリスクがあるからです。

そのため、まずは以下のことにトライしてみてはいかがでしょうか。

職場の人間関係がうまくいかない時に必ず試してほしい対処法

まず試してほしいことは以下の通りです。

人間関係の何に悩んでいるのか明確にする

まずはあなたが人間関係の何に悩んでいるのか、誰かに説明できるようにしましょう。

そうすることで誰かに相談したり、解決策を探るとき考えが進みやすくなります。

モヤモヤした状態ではどこから手をつけたら良いかわかりませんよね?

とにかく誰かに相談する

次に悩みを共有できる人を見つけましょう。

話すだけで気持ちが晴れることもありますし、状況を変えるサポートをしてくれる人もいるかもしれません。

違う価値観や視点でアドバイスをもらうために、できれば社内外に複数人相談相手がいるとベストです。

原因が明確かつ取り除くことができる場合

原因が明確で、さらにその原因を取り除けそうな場合には以下の選択肢になります。

  • 自力で解決できるなら努力する
  • 自力で解決できないなら人に頼る

どちらも難しい場合は困りますし、おそらくこの記事を読んでいる方は、原因がわからない、わかっても解決が難しい場合がほとんどではないでしょうか?

その場合にも、ちょっと一人では難しいですが試してほしいことがあります。

原因がわからない、原因がわかっても自分では解決できない場合

以下の質問について考えてみてください。

何を聞かれているかわからないかもしれませんが、とりあえず心の中で答えてみてください。

  • 現状の中で、せめてどんなことが、どう違ったら辞めたいと思わずに済みますか?
  • その状況に一歩でも近づいた時にどんなことが今と違っていますか?
  • その時周囲の人や嫌な相手はどう違ってきますか?
  • あなた自身は何が違ってきますか?

これは、「ソリューションフォーカストアプローチ」という心理カウンセリング技法の質問の一部です。

原因がわからない状態でも、望んでいる状態に向けてほんの少しでもできることを積み上げることで、状況に変化を生むためのヒントを得ることができます。

カウンセリングには多くの技法が存在しますが、この技法は短期療法(ブリーフセラピー)と呼ばれるカテゴリの一つであり、文字通り短期間で効果を見込めるデータもあるので私のイチオシです。

興味があれば次のサイトが参考になります。

体調に影響がある場合

もし体調に影響が出そう、または既に出ている場合、早急な対処が必要です。

上司に相談、ダメなら人事へ

すぐにあなたが抱える問題を解決する役割を担っていて、あなたを休ませる判断ができる人(主に上司)への相談が必要です。

上司に原因があるなら人事に相談しましょう。

もし社内に産業医や保健師がいるなら、体調不良が出ている場合には専門家の判断も必要なのでそちらへの相談もオススメです。

社外の選択肢があることを知っておく

忘れてはいけないのが、社外の選択肢を作っておくことです。

具体的には転職エージェントに相談して、現職でどうにも解決できない場合に転職も視野に入れておきましょう。

ただ、必ずしも転職をすすめるわけではなく、最悪の事態に備えておくことが目的です。

なぜなら、このまま事態が解決せずうつ状態になってしまった場合、動けなくなる可能性があります。

そうなると、本当に転職が必要になった時に活動できなくなるからです。

そのため事前に情報収集しておいて、スムーズに転職活動にシフトできるように準備しておきましょう。

新入社員が職場の人間関係を理由に辞めるリスクと対処法

最後に、人事的視点から転職のリスクをお伝えしておきます。

スキルや経験が身につかない

短期間なので本来身につくはずのスキルや経験が身につかない可能性があります。

教育がしっかりしていなければ、在籍し続けてもスキルや経験は身につかないかもしれませんが。

大手に転職しにくい

大手企業では長期雇用を前提に中途採用を行うことが多いため、転職理由に納得してもらえないと採用されにくくなります。

人間関係が理由だと説明すると、本人の問題も疑われるので正直に転職理由を言うことはオススメしません。

とはいえ新入社員のうちに転職するということは、1年以内という短期的な転職であるため、これを納得いくように説明するのも難しいです。

だから今大手企業にいる人は再び大手を目指すのは諦めた方が良いかもしれません。

新入社員が転職したいなら第二新卒向けのエージェントに相談すべき

そうなると、第二新卒向けのエージェントに相談して求人を探す必要があります。

代表的なエージェントはウズキャリです。

もちろん、第二新卒者向けの求人にもあなたのニーズに合う求人はあるはず。

ただし、エージェントから求人の詳細な情報を入手しなければ転職すべきか否かの判断はできないので、登録したら必ずエージェントと面談してみましょう。