仕事がきつい…何か対処法はないでしょうか…?
実は、仕事がきつい時に最初にすべきなのは、対処法を探すことではありません。
不思議に思うかもしれませんが、あなたはきつい状況を耐えるという前提に立っていて、思考の枠にハマっているのではないでしょうか?
この記事では、仕事がきつい時に最初にすべきことを紹介しつつ、今すぐできることも含めて対処法を紹介します。
記事を読み終える頃には何らかの解決策が見出せるようになっていれば幸いです。
Contents
仕事がきつい時は、まず「本当に今の仕事を続けるべきか?」を考えよう
仕事がきつい時、最初に対処法を探すかもしれませんが、まず考えるべきなのは「本当に今の仕事を続けるべきか?」「この職場で働き続けるべきか?」ということです。
なぜなら、きつい状況に耐える意味がなく、耐え切ったとしてもただ時間の浪費になる可能性があるからです。
また、きつい状況がいつまでも続く可能性もあります。この場合、いくら対処法を試したところでいつかは倒れてしまうでしょう。
その時が40代を超えているようでは最悪です。
はっきり言って会社は最後まで面倒を見てくれるわけではないですし、メンタル不調に陥ったことで会社を訴えようとしても相当の手数がかかります。
また、倒れなかったとしても会社としては「コマをうまく使えてる」くらいにしか考えていないかもしれません。
そうなると「会社に残らない」という選択肢が出てきませんか?
これは、仕事がきつい時の対処法として、最初から「転職」が選択肢の一つになる、ということです。
転職と聞いて「えっ」と思った方、おそらく転職は最後の手段というイメージを持っているのではないでしょうか。
仕事がきつい時の転職は最後の手段じゃない
私がこのように考える理由は、労働人口の減少とIT技術の発達という社会背景があります。
労働人口の減少は転職を簡単にします。
なぜなら会社としては、働き手が減れば業務量を減らす、業務を効率化する、人を増やす、この3つの選択肢を取るからです。
実際、日本の大企業では中途採用によって人を増やしている傾向があります。(外部リンク;リクルートワークス研究所データ)
また、IT技術の発達によって社外の情報を手に入れることが容易になりました。
特にSNSの登場によって自分と同じ「普通の人」が情報発信できるようになったため、自社と他社の比較だけでなく、様々な考え方や感覚を知るきっかけを人々に与えました。
例えば、一昔前は嫌なことがあっても上司から「そういうもんだ」「皆頑張ってるんだ」と言われれば、疑問を感じながらも組織風土に適応していきました。
ですが今では、ネットを見ることで社外には違う世界が広がっていることを知らされるというわけです。
まとめると、労働人口の減少により転職しやすい市場ができて、IT技術の発達により誰もが転職を考える材料を得られるようになったのです。
話を戻します。
仕事がきつい時の対処法として転職という選択肢が生まれることで、もっと早く状況を改善できる可能性が出てきます。
ですから「転職なんて…」と尻込みせず、まずは思考の枠を取っ払って考えてみてください。
仕事がきつい時に考えるポイント
では「本当に今の仕事を続けるべきか?」という問いに答えるために、どんなことを考えれば良いのでしょうか。
具体的には下記の通りです。
- 仕事がきつい状況は一時的か慢性的か
- 何のためにきつい状況を乗り切ろうと頑張っているのか
- もしこの仕事を続けなければ何が起こるのか
仕事がきつい状況は一時的か慢性的か
いくらタフな人でもきつい状況が終わるタイミングが分からなければ心が折れてしまいます。
ですから、この状況はいつか終わるものなのか、ずっと続くものなのか、確かめてください。
例えば、忙しいプロジェクトが終わっては始まりを繰り返すならばまだマシです。
でも何が原因か分からず忙しい状況が続くようであれば、今の仕事を続けるべきではありません。
何のためにきつい状況を乗り切ろうと頑張っているのか
目的の分からない努力は長続きしませんし、いずれは疲弊してしまいます。
もし、何のためにきつい仕事を頑張っているのか分からないなら、目的をはっきりさせましょう。
自分で考えても分からなければ、上司や先輩に聞いてみるのも一つです。
それでも納得のいく答えが返ってこなければ、その職場で働き続けるのは危険です。
もしこの仕事を続けなければ何が起こるのか
きつい状況に耐えながら、その仕事を続ける必要はあるのでしょうか?
その答えが出てこないなら、もしその仕事を続けなかった場合に何が起こるのか、特に「何か悪いことが起こるのか」考えてみてください。
漠然としたことや、あまり起きなさそうなことばかり浮かんできたら要注意。
根拠なく「この仕事を続けなければならない」という思考の枠にハマっているかもしれません。
今一度、あなたにとって本当に重要なことは何なのか考えてみてください。
あなたにとってきつい仕事とは?
一言で仕事がきついといっても、どんな仕事がきついのかは人によって様々です。
ですから「自分にとって」何がきついのかを明らかにしておかなければ、仕事を続けるべきか考える時に周囲の声に影響を受けて正しい判断ができなくなる可能性があります。
ここではきつい仕事の例をリストアップしますので、参考にしてください。
- 肉体的に重労働
- 仕事のレベルが高過ぎる
- 労働時間が長過ぎる
- 仕事量が多過ぎる
- 人間関係が悪い
- 客先が厳しい
- 生活リズムが不規則
- 職場環境が悪い
- 繁忙期が読めない
- 決まり切った仕事しかない
- 暇過ぎる
今の仕事を続ける必要はないと思ったら
今の仕事を続ける必要はないと思ったら、転職活動を始めましょう。
ここまで読んでも「転職」と聞くと「やっぱりそこまでしなきゃダメなの…?」と思うかもしれません。
でも、私がオススメするのは転職ではなく転職「活動」です。
転職活動は「人生のリスクヘッジ」です。
詳しくはこの記事の最後で説明していますので、一度読んでみてください。
仕事がきつい時の対処法
「やっぱり今の仕事を続けるべきだ」と思ったら、下記の通り紹介する対処法を試してみてください。
仕事がきつい時の対処法は大きく分けて5つあります。
5つのカテゴリをすぐできることから順に並べると下記の通りです。
- 考え方を変える
- 仕事を整理する
- 仕事を調整する
- 仕事を変える
- 能力を高める
①考え方を変える
すぐにできるのは、考え方を変えることです。
例えば仕事で失敗した時、もうダメだと落ち込むのではなく失敗から学び次に活かすようなことです。
こういった出来事に対する見方を変えて立ち直りを早くすることなどをまとめて「レジリエンスを強くする」と言います。
ポジティブシンキングとは似て非なる概念です。
「レジリエンス」という言葉は初めて耳にしたと思いますが、日本語でいうと「心の自己治癒力」と表現されるようです。
Googleなど有名企業が取り入れていることで最近よく耳にする「マインドフルネス」もレジリエンスを強くする方法の一つです。
ここで説明すると長くなってしまうので、詳しく知りたい方は「レジリエンス入門」という本が分かりやすくてオススメです。
レジリエンスを高めることは自分次第なのですぐにできます。
ただし、あまりにきつい状況が続く場合には根本的な解決にならないこともあるので注意が必要です。
②仕事を整理する
次に試して欲しいのが仕事を整理することです。
具体的には、今与えられている仕事を片っ端からこなすのではなく、一度全て明らかにして優先順位をつけて処理していくということです。
今すぐできるオススメの方法は「メモ書き」です。
これは、きついこと、不安なことなどを、A4用紙に手書きで1分間という時間を区切ってひたすらメモに書き出していくだけという簡単な方法です。
すると不思議なことに、忙しさに頭が混乱していてもメモに書き出すことで見える化されて頭の中が整理されていきます。
この方法は「ゼロ秒思考」という書籍で紹介されています。
仕事の優先順位をつけていないと、何を今やれば良いか分からないので、日々限界まで仕事をしてしまいます。
優先順位をつければ「この仕事は今やらなくて良い」というような判断ができるので早く帰ることも可能となります。
もちろん仕事の絶対量が減るわけではないので、緊急度の高い仕事ばかり降ってくる場合にはこの方法は効果を発揮しません。
③仕事を調整する
ここからは自分だけではできない対処法です。
上司や先輩に相談して協力してもらうことが必要ですが、協力してもらえれば確実にきつい状況は緩和されます。
具体的には、やらなくて良い仕事をカットしたり仕事を引き受けてもらうなどして仕事量を減らすことです。
こう言うと「弱音を吐きたくない」「評価が下がるかも」といった声が聞こえてきそうです。
でも後でお伝えしますが、長期的に見て体調を崩すことは損失です。
ですからきつい状況が続くなら素直に「助けてください」と言いましょう。あなたがぶっ倒れたら周囲も困りますからね。
ただし、そもそも話を聞いてもらえない場合にはどうしようもありません。
その場合は会社から去るという選択肢をとった方が得策でしょう。
④仕事を変える
こちらも上司や先輩に話を聞いてもらう必要がある点では同じですが、③は仕事量の調整であるのに対して、こちらは仕事の質を変えることです。
例えば難易度の低い仕事を与えてもらったり、今担当している仕事が苦手できついということであれば異動や担当替えという方法もあります。
担当を変えるということはやったことのない仕事を与えられる可能性もあるので、もしかすると状況は変わらないかもしれませんし、異動は他部署を巻き込むので時間がかかります。
⑤能力を高める
対処法とは言えないかもしれませんが、きついと感じている仕事がきつくなくなるくらい能力を高めることができれば解決ですよね。
「それができれば苦労しないよ」と言われるでしょうが、これは先に苦労をとって楽をするという一つの手段です。
そもそも今のきつい状況に耐えられる前提なので、この記事を読んでいる方には適さないでしょう。
仕事がきつくても限界を超えてはならない
仕事がきつい状況が続いたり、短期間でも耐えられないほどの重い負荷がかかるとメンタル不調を起こす可能性があります。医師から「うつ」「適応障害」などと診断される状態ですね。
この状態の一歩手前でも、通常のパフォーマンスが出せずに怒られたり、労働時間が長くなったりして悪化するケースがほとんどです。
また、一度メンタル不調を起こすと再発の危険性が高まるため長期間にわたって治療が必要になります。
心の病もまた、他の病と同じように再発の防止が大切です。再発に関する報告では、うつ病の再発率は60%もあり、その後再発を繰り返すとさらに再発率が高くなるとされています。(引用;厚生労働省 こころの耳)
治療できればまだマシですが、最悪の場合病院に行くこともできず悪化し、判断能力が低下することで自ら命を断ってしまうことも多々あるのです。
そこまで悪化しないとしても、一度メンタル不調になって休んだ場合、転職しようとしてもメンタル不調経験者を採用する企業は少ないです。
このようにメンタル不調はデメリットしかありません。
とにかく手遅れになる前に行動してほしいのです。
仕事がきつい時の危険のサイン
参考までに、こんな状態になったら体や心が限界を感じているというサインを紹介します。
具体的には下記の通りですが、これらは厚生労働省が運営する働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」からの抜粋であり信頼できる情報です。
楽しみや喜びを感じない
何か良いことが起きても気分が晴れない
趣味や好きなことが楽しめない
うつ病はこうした症状が2週間以上継続する状態をいいます。
(中略)
寝つきに30分以上かかる、途中で何度も目が覚める、朝やたら早く目が覚める、熟睡感がなくなる、などに気がついたら、まずは生活習慣を見直してエネルギーが底をつくのを防ぎましょう。(引用;厚生労働省 こころの耳)
今の仕事を続ける必要がない、限界だと思ったら転職活動をしよう
今、日本では労働人口減少により企業は人材不足に陥っています。つまり企業の採用意欲も高く、転職のチャンスが到来しているということです。
私の勤務先でもそうですが、中途採用では学歴や職歴を問わず選考しています。だから学歴フィルターに引っかかって新卒では選考を受けることすらできなかった企業に入ることもできます。
ただし、ライバルが多いことも事実。
中途採用はひとつの求人で大量に採用するものではないので、希望の職種で内定を取るにはスピードが求められます。
効率よく転職活動を進めるには、常に情報を持っておいて、タイミングよく求人に応募することが重要です。
そこで、転職エージェントに登録しておくことによって求人情報をタイムリーに手に入れることができます。
転職エージェントを利用する最大の理由は上記の通り「情報収集」ですが、他にも利用するメリットはたくさんあります。
- 個人では知ることのできない、エージェントが企業から直接聞いた情報をもらえる
- 応募者の希望だけでなくキャリア相談の結果に基づいて求人を紹介してもらえる(中には国家資格キャリアコンサルタントの保有者もいる)
- 転職サイトからは応募できない非公開求人に応募できる
- 経歴書作成や面接対策などの選考に関するアドバイスをもらえる
- これだけのメリットがあるにも関わらず、最初から最後まで全て無料で利用できる
転職せざるを得ない状況になった時、エージェントと関係を築けていないと希望しない求人を紹介されたり、スタートダッシュができずにライバルに遅れをとってしまいます。
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ここで、現役人事の私が中途採用担当の視点でオススメできる転職エージェントを紹介します。
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登録は、以下の公式サイトからできます。
また、私はメーカーで人事を担当しているのですが、製造業への転職を希望する理系・技術系・エンジニアの方にはメイテックネクストが圧倒的にオススメです。
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