どうしても合わない人が職場にいて毎日辛い。どうすれば良いの?
現役メーカー人事のハルダ(@haru_dadd)です!
私はとある企業の人事として、様々な職場の問題に対応しています。
人間関係は職場の問題の一つで、私自身も自分の職場の人間関係で悩んだことがあります。
職場の問題を解決する部門である人事でさえ問題は発生するわけですから、人間関係は働く皆さんの悩みの種になりやすいことなのです。
この記事では、私自身の経験や様々な人間関係を見てきた人事担当の視点に基づいてその悩みにお答えします。
Contents
どうしても合わない人はどこの職場にもいる
どうしても合わない人が職場にいると「なんで自分だけ…」と落ち込んでしまう方がいます。
でも、職場で合わない人がいるのはよくあることです。
人間には様々な性格の人がいますから、合わない人がいるのは当たり前のことです。
なので悩んでいるのはあなただけではありません。一人で悩まないでください。
「学生時代はそんなことなかったのに!」と思う方もいるでしょう。
でも学生時代は、自分で人間関係を選ぶことができるので合わない人がいない状況を作れただけで、職場ではそうもいきませんよね。
ですから人間関係が悩みになってしまうんです。
しかも、皆が悪意を持っていなくても「合わない」ことが小さなズレを生み出して、それが大きな悩みに発展していきますのでタチが悪いんです。
人間関係がストレスになる理由
職場にどうしても合わない人がいるとストレスになるのは、合わないこと自体がストレスなのではなく、仕事に影響するからです。
性格が合わないため、意見がぶつかったり、苦手な進め方を強制されたりして思うように仕事が進まなくなることが多くなり、それがストレスになるのです。
仕事での関わりがなければ、学生時代と同様に関わらなければ良いだけなのでストレスにはならないはずです。
職場での関係別、合わない人との付き合い方
職場の合わない人との付き合い方には一つの正解があるわけではありません。
職場では様々な関係性があるため、その関係性を意識した対応が必要です。
ただ、全ての関係性において共通しているのが「まずは自ら歩み寄る」こと。
全く異なる考え方を持つ者同士で仕事をする場合には、お互いに譲歩や妥協は必要になります。
自分の思うようにならずにイライラするかもしれませんが、仕事を進めるのが第一の目的だと思うようにしましょう。
そして、歩み寄ることは信頼関係を築くのが目的です。
そうすることで、時間がかかるかもしれませんが相手も心を開き、あなたの話を聞いてくれるようになりますよ。
それでは以下、職場での関係別、合わない人との付き合い方を紹介します。
上司・先輩と合わない場合
仕事を進める上で避けて通れないのは上司や先輩なので、最も厄介なケースです。
このようなケースでは2つの対応方法があります。
- 完全に従う
- 理不尽な場合は同僚や「ナナメ上」に相談する
それでは以下、詳しく説明していきます。
完全に従う
性格は合わないけど、相手の言ってることは正しいことってありますよね。
この場合、あえて諦めて完全に従うという手があります。
確かに気分は良くないかもしれませんが、仕事は進みます。
またメリットとしては上司や先輩の仕事の進め方を盗むことができます。
仕事をする上で一つのやり方に固執するよりも、複数の進め方を知っておくことで今後難しい業務を与えられた時に役に立ちます。
さらに、従い続けることで上司や先輩からの評価が変わってきます。
「コイツ、仕事できるようになったな」と。
上司や先輩は、部下が自分と同じことを考え、動けるようになるだけで仕事ができるようになったと信頼するようになります。
ここで初めて自分の意見を出してみましょう。不思議と聞いてくれるようになりますよ。
ちなみに私が悩んだのはこのケースでした。
振り返ると自分が未熟だったのですが、何かにつけて上司が言うことはイヤな顔で聞いていました。
しかし自分に部下ができたことがきっかけで上司の気持ちが分かるようになり、そこから徹底的に上司の話を聴くことにしました。
結果は上記の通り。今ではたまに上司から意見を求めてくるようにまでなりました。
理不尽な場合は同僚やナナメ上に相談する
上記のケースに対応するのは簡単ですが、困るのは明らかに理不尽で、嫌がらせをしてくる場合です。
この場合は、まず同じ職場の同僚に相談して味方を作りましょう。
悩みを話せる人がいるだけでストレスは軽減されますし、対抗するには数が必要です。
おそらくそれだけでは権力を持つ上司には対抗できませんから「ナナメ上」に相談してみましょう。
ナナメ上というのは、隣や関係部署の上長のことです。ただし、理不尽な上司を知る人でなければなりません。
なぜナナメ上に相談するのが効果的かというと、会社というのは各組織が成果を出すことで全体の業績が上がるからです。
ナナメ上の上司がこのことを分かっているなら、隣の部署のリーダーが理不尽なことをしていると組織全体に悪影響を及ぼしてしまうので何とかしようとするはずです。
例えば、あなたの課長が理不尽な人で、隣の課長(ナナメ上)に相談したとすると、隣の課長が部長に相談してくれる可能性があるというわけです。
対等な立場の人と合わない場合
同期や歳の近い対等な立場の人と合わない場合、本音で話すことをオススメします。
ここでいう本音というのは「性格的に合わないけど、業務上の関係者として仕事をスムーズに進めるためにも歩み寄りたい」ということです。
合わない人とはどうしても距離を置いてしまいがちです。
そうなるといつまでもやりにくいまま。何もプライベートまで歩み寄る必要はありませんから、仕事上ではもう少し合わないと思う人との距離を縮めてみませんか?
後輩と合わない場合
もしあなたが上の立場で、部下や後輩と合わない場合には関わる頻度を上げ、まずはトコトン意見を聴いてあげると良いでしょう。
相手が上司・先輩の場合と同様、人は話を聴いてもらえることで初めて相手の話を聴こうとします。
自分の話ばかりで意見を通そうとしてくる人とは話したくないですよね。
ちなみに、部下や後輩からうまく話を聴く方法は1on1ミーティングでのコーチングです。
1on1ミーティングとは、あえて時間を確保して1対1で面談することです。そこでコーチングという手法で部下・後輩から思っていることを引き出すというもの。
最初はこっぱずかしいし、何話せば良いか分からないかもしれませんが、頻度を重ねるごとに部下や後輩が話をしてくれるようになります。
それは信頼関係が構築されている証拠で、結果としてあなたが思うように部下や後輩を動かすことも可能となります。
初心者向けの1on1とコーチングに関する書籍は以下がオススメです。
付き合い方を変えてもどうにもならない場合の対処法
ここまで紹介してきたのは自分の行動を変える方法でした。
でも、いくら努力しても相手の反応が変わらないこともあるでしょう。
その場合、残念ながらストレスは溜まる一方なので、ハッキリとその人から離れたい、異動したいと上司に伝えましょう。
上司自身が合わない人だったり、全く異動が聞き入れてもらえないなら、自ら職場を離れるという選択肢もあります。つまり転職です。
転職は思い切った行動だと思うかもしれませんが、ストレスを溜め込んでメンタル不調に陥る方が今後の人生に重大な影響を与えます。
なぜならメンタル不調は繰り返すからです。そうなったら仮に異動や転職ができたとしてもその先で体調を崩しやすくなってしまいます。
ですから、合わない人と一緒にいて少しでも体調不良を感じたらすぐに休むか転職すべきです。
「自分が転職できる会社はない」「今の条件も悪くない」そう思ってためらっているのなら、まずは自分が社外でどれくらい評価されるのか調べてみてください。
方法は簡単。ミイダスといって、スキルや経歴を入力するだけで、どれくらいの企業がいくらぐらいの年収であなたを求めているかが分かるサービスがあります。
無料で登録すら不要、10分くらいでサクッと診断できるので、試してみて損はありません。
むしろ売り手市場の今では試さない方が損だと思います。
しかも診断後、正式に登録すれば、あなたのスキルや経歴に興味を持つ企業から書類選考免除のオファーも届く可能性があります。
たとえ転職活動をしても、やっぱり今の会社が良いと思えたら転職する必要はありません。
活動してみて、いつでも転職できると思えるだけでストレスに潰されるリスクは低減できるのです。
また、このサイトでは転職ノウハウを発信することでそのお手伝いをしています。
自分の人生は自分で切り拓きましょう!
[temp id=8]