職場での人間関係がうまくいかない。それどころか仕事もミスばかりですぐ人を怒らせたり不愉快にさせてしまう。だから余計に人間関係が悪くなって耐えられず、仕事が長続きしない。こんな負のスパイラルを断ち切るにはどうすれば良いの?
現役メーカー人事のハルダ(@haru_dadd)です!
私はとある企業の人事として、様々な職場の問題に対応しています。
人間関係は職場の問題の一つで、私自身も自分の職場の人間関係で悩んだことがあります。
職場の問題を解決する部門である人事でさえ問題は発生するわけですから、人間関係は働く皆さんの悩みの種になりやすいことなのです。
この記事では、私自身の経験や様々な人間関係を見てきた人事担当の視点に基づいてその悩みにお答えします。
Contents
私も仕事と人間関係がうまくいかない一人だった【経験談】
実は私も仕事と人間関係がうまくいかない一人でした。
過去形なのは、今は職場に馴染み、何とか周囲の人に助けられながら仕事もこなせているからです。
この記事では、仕事と人間関係がうまくいかなかった私が、どうして仕事を辞めずにこれたのか紹介します。
かれこれ8年前になりますが、人事部門に配属された私は希望の職場に配属されず仕事が嫌で仕方ありませんでした。
モチベーションが低かったので、仕事を覚えるのも遅いですし、ミスも起こります。
そんな当たり前のことが分からず「自分は仕事ができないんだ…」と思っていました。
よく隣のベテラン女性(いわゆるお局様ですね)からも怒られてました。
さらに、人間関係もあまりうまくいっていませんでした。人事として最悪の新入社員だったのではないでしょうか?
当時の私は朝起きるのが辛く、飲みに行くと遅くなるのでせっかく誘われても断っていました。
少し逸れますが、当時はどんなに早く寝ても朝起きるのが辛かったことを覚えていますが、今考えてみればあれはメンタル不調が原因でしたね。
話を戻します。
確かに飲み会は無駄、みたいな風潮もありますが、当時職場に馴染めなかった私を見かねて誘ってくれていたんだと思いますので今は申し訳なかったと思ってます。
もちろん、そんなんじゃいつまでも職場に馴染めるはずもありません。
幸いにも皆さん良い人たちなので無視されたり嫌がらせを受けるようなことはありませんでしたが…。
仕事も人間関係もたった一人の支えと時間が解決してくれた
そんなダメダメの私でしたが今では9年目。
なぜ今まで同じ職場でやってこれたのでしょうか。
その答えはたった一人の支えと時間です。
私が働く会社ではメンター制度があり、新入社員には必ず「メンター」といって仕事を教えたり、悩んだ時に相談に乗る役割の先輩社員がつきます。
私についてくださったメンターの方が、無愛想でなかなか職場に馴染もうとしない私に対して根気強く仕事を教えてくれて、ミスもカバーしてくれました。
おかげで、ゆっくりとですが「この仕事頑張ってみよう」と思えるようになりましたし、最初は特定の人ばかりですが職場の方々とも話したり飲みに行ったりするようになりました。
不思議なことに、一度心を開くと仕事も面白くなり、人間関係も広がっていったんです。
私の場合はメンターの方の支えもありましたが、時間をかけて同じ職場で仕事をすることで仕事も人間関係もうまくいかないという状況を脱することができるのです。
仕事も人間関係もうまくいかないなら、まずは良い人間関係を築くこと
メンターの存在が私の会社生活を変えてくれたことから、仕事も人間関係もうまくいかない場合は人間関係を良くすることが先だと思います。
良い人間関係が仕事をカバーしてくれる
まず第一に、職場には仕事をしに来ているので、当然仕事ができないと困りますよね。
で、どんなに優秀な人でも仕事が急にはできるようにはなりません。凡人ならなおさらです。
でも、私のように周囲の人の支えがあれば何とか乗り越えることができますので、仕事も人間関係もうまくいかないで悩んでいる場合、まずは人間関係を構築することから始めるべきだと思います。
しかも、仕事と違って人間関係はすぐに構築できる可能性を秘めています。
仕事ぶりは「?」でも、職場で異常に慕われているオジサンって見たことないですか?
会社にはたまに、その人間関係を駆使して「頼むわー!」で仕事を回せる能力のある人がいるんです。
もちろんそんな人を目指せというわけじゃなく、それほど人間関係は重要ということです。
良い人間関係を築く方法
では人間関係を築く方法はどのようなものか。
人間関係を構築するための5つの魔法の言葉があります。
- 「おはようございます」
- 「教えてください」
- 「メモ取らせてください」
- 「わかりません」
- 「ありがとうございます」
上記の通りです。それぞれ説明していきます。
「おはようございます」
まずは明るい挨拶です。
挨拶は相手とその日初めて会った時するものですよね。
ですから挨拶することによって、周囲の人に対してコミュニケーションをとれる準備ができていることを示すことができます。
相手に対する見えないバリアを解除するようなイメージ。
コミュニケーションがない状態では人間関係は生まれませんから、まずは毎日の挨拶から始めましょう。
「教えてください」
人間関係を構築するために雑談する人がいますが、それは上級者向けですよ。
コミュニケーションが苦手なら、仕事をネタにして教えを請うのが最も簡単に人間関係を築く手段です。
ただ、いきなり押しかけたら何だコイツとなるのでまずは知っている人から紹介してもらったり、メールで自己紹介と用件を伝えてから伺うことをオススメします。
「メモ取らせてください」
上記とセットですが、教えてもらう時には必ずメモを取りましょう。
何度も同じことを聞く人はウザがられますから、教えてもらったことを覚えておくのが重要です。
これだけで再度接した時に人間関係を深めることに繋がります。
だって自分が教えたことを教えたことをすぐ忘れられたら「ダメだコイツ」と思いますよね。
逆に、久しぶりに会ったとき教えてあげたことを覚えていたら嬉しくないですか?
ただ、人の記憶力には限界があるのでメモに残して何度も見返すようにしましょう。
仕事も積み上げです。教えてもらうことで、人間関係とともに仕事の知識も増えていきますよ。
「わかりません」
わからないことはわからないと言うべきです。
仕事も人間関係もうまくいかない状態で、何か教えてもらったとしましょう。
そこでわかったフリをしても変に期待値を上げてしまうので、わかってないことがバレた時のダメージが大きくなります。
ですから、わからないことはキチンとわかるまで聞く。
後になればなるほど聞きにくくなるので最初に教えてもらう時に意識してくださいね。
「ありがとうございます」
最後はお礼です。
感謝の気持ちを伝えて嫌な思いをする人はいません。
むしろ何かしてもらったのにお礼を言わなければ人間関係は消えていくでしょう。
ちなみに感謝を表す手段は様々です。
言葉にするのも良し。
何かをあげるのも良し。もちろんお土産などを渡すのも良いですが、相手が欲しがっている情報を伝えることも喜ばれます。
例えば音楽が趣味の人がいたとして、何かしてもらったお礼にその人が好きなアーティストの最新情報をシェアするなんてのも感謝の形の一つです。
相手に問題があることも
上記5つのことを意識していて、それでも人間関係がうまくいかない場合には、相手側に問題がある可能性が高いので気にする必要はありません。
そんな時の対処法は別の記事で紹介しています。
▶ どうしても合わない人が職場にいる場合の付き合い方【人事担当の視点から】
▶ 人間関係が嫌で異動願いを出すのは甘い?言っても無駄?【人事が答える】
体調を崩すまで耐える必要はない
振り返ってみると、私の職場はとても恵まれた環境だったと思います。
むしろ馴染もうとしない奴を助けてくれるほど良い人が集まった職場は珍しいですよね。
正直言って、そうでない環境では時間が解決するまで居続けるなんで無理です。
辛すぎて、既に体調を崩している方もいるのではないでしょうか?
さすがにそこまでいったら、今回紹介したことは通用しないので最後の手段として試してほしいことがあります。
それは転職活動です。
「転職」と聞くとハードルが高く感じますよね。気持ちは分かります。
ですが私がオススメするのは、転職ではなく転職”活動”です。
ここで言う転職”活動”とは、転職エージェントや求人サイトに登録して、企業の中途採用に応募して選考を受けることを言います。
ここで重要なのは、転職活動をしてみた結果、今の会社を辞めないという選択もアリということ。
ですからあえて転職”活動”と言うわけです。
転職活動は人生の選択肢を増やすこと
私がオススメする転職に関する2つの書籍があるのですが、それぞれの著書に共通して「今の会社以外の選択肢を作っておくことの重要性」が書かれています。
それぞれの著者は次のように主張しています。
①転職の思考法(北野唯我、2018)
すべての人が「いつでも転職できる状態」をつくりたいと本気で願っています。なぜなら、すべての働く人がいつでも転職できるだけの「市場価値」を持てたとしたら、あなたの生き方すらも変わる可能性があるからです。
②転職を考えない人が読む「転職」の本(牧野直哉・沢渡あまね、2013)
転職、特に終身雇用制度を持つ日本企業にお勤めの方にとって転職とは、自分の人生の進むべき道の決定権を、自分に取り戻す意味を持ち(略)
転職活動を考える人がまずやること【スマホで完了します】
実際には転職しない転職活動とはいえ、初めての方は何をすれば良いか分からないのでためらってしまうかもしれません。
でも今は人材紹介会社のサービスが充実していて転職活動を始めやすい環境となっているんです。
具体的な方法は下記の通り。
- 自分の市場価値をはかる
- 自分の強みを知る
- オファーを待つ
①の市場価値とは、自社以外にどれだけの会社が自分のスキルや経験をいくらで欲しがっているかということ。
ミイダスというサービスで、簡単に自分の市場価値をはかることができます。
②はそのまんまですが、自分の性格的な強みを転職グッドポイント診断というサービスで言語化することができます。
そして①②で紹介したサービスで市場価値や強みを診断すると、同時にあなたのスキルや経験を求めている求人のオファーを受けたり、あなたの強みにマッチする求人を紹介してもらうことができます。
時間は2つ合わせて長くて30分程、どちらも無料です。特にミイダスは登録不要なので最初に試してみることをオススメします。
もっと詳しく知りたい方は次の記事をどうぞ。
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転職すると決めているなら
既に「転職する」と決めている方は、本サイトでは採用担当の私が採用担当視点でまとめた転職ノウハウを発信しています。
そのノウハウをチラ見せすると、転職活動を成功させるために重要なのは「求人への応募前」にやっておくべき2つのことです。
- 信頼できる転職エージェントの”担当者”を見つけること
- 求人を徹底的に調べること
もっと知りたいと思ったら、詳細は次の記事をご覧ください。
▶ 【内定獲得は準備次第】採用担当が教える転職ノウハウ【全過程を説明】
本サイトが皆さんの悩み解決の役に立てれば幸いです。
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