この前中途採用面接を受けたら一回だけで内定が出た!こんなことってあるの?人不足だからかもしれない…不安になってきた。
現役メーカー人事のハルダ(@haru_dadd)です!
私はとある企業の中途採用担当として、数百人の面接を担当し、入社した方から転職の成功談・失敗談を聞いてきました。
そして、様々な転職エージェントとも関わる中で転職活動に関するノウハウを聞いてきました。
このような採用活動の中で仕入れた情報に加えて採用担当者の視点や経験に基づいてその悩みにお答えします。
Contents
面接一回だけで内定が出る会社なんてあるの?面接複数回の就活との違いは?
学生時代に経験した就活をイメージして転職活動をする方は、面接が2〜3回あると思いますよね。
でも実際に中途採用面接を受けたら、たった一回で内定が出てびっくりされる方がいると思います。
そして同時に、本当に入社して大丈夫かと思うのではないでしょうか?
「本当に面接一回だけで選考が終わるような求人あるの?」と思われるかもしれませんが、あるんです。
実際、私自身が勤務する会社でも、全てではありませんが面接一回で内定を出している求人もあります。
そして、転職求人サイトでは面接一回の企業を集めた特集が組まれるほど。
面接が一回だけであれば、当然複数回面接を行う会社よりも早く内定が出るので応募したくなるのですが、以下のような不安を感じる方もいらっしゃいますよね。
人不足で早く人が欲しいから面接一回だけなのでは?
ちゃんと人を見てくれてるのだろうか…?
ですからまずは、面接一回だけで内定を出す理由を説明します。
面接一回だけで内定を出す理由
面接一回だけで内定を出す理由はズバリ、早く内定を出すことで、自社に気持ちを振り向けたいからです。
やっぱり!人不足だからでしょ!ブラックなのでは?
そう思う方、たしかに数年前までなら正解でしたが、ここ2〜3年で状況は大きく変わりました。
2015年度あたりから大手企業の景気が回復し始めることで人材不足の会社が増えてきて転職売り手市場となりました。
売り手市場って?
簡単に言えば求人数(買い手)>転職希望者数(売り手)となったので、売り手側に有利な状況となったのです。
転職求人倍率は2倍を超えており、転職活動すれば少なくとも1〜2社は内定が出るようなイメージです。
そんな売り手市場となったので、ホワイト企業であっても普通に内定を出したら他社に逃げられてしまう状況にあるため、各社早く内定を出すために面接回数を減らしているのです。
一方、就活の面接では複数回面接を行いますが、それは多くの視点で人を見極めるためです。
新卒採用では学生のポテンシャルを見なければならないため何度もステップを重ねて人物面を評価しますが、中途採用面接は人物面はもちろん重要です。
しかし、それよりもある程度客観的に判断できる経験やスキルの方を重視するので、面接回数を減らすという選択肢を取ることができるのです。
ただし人物面もしっかり見極めたい求人だと、面接回数は一回ですが面接官の人数が多くなることがあります。
以上、面接一回だけで内定を出す理由を説明しました!
続きは、皆さん気になる面接一回の会社はブラック企業なのか?という問題に触れたいと思います。
面接が一回だけの会社はブラック?
早く人を採用したいということは離職率が高かったり、人不足だったりする可能性もあるので疑われることもありますが、だからといってブラック企業とは限りません。
その理由は先ほど説明した通り、売り手市場という環境によってホワイト企業も面接回数を減らしているからです。
ただし、ブラック企業も紛れていることは事実ではあるので、どうしたら良いのか考えてみたいと思います。
求人情報によるブラック企業の見分け方
あなたはブラック企業アナリスト新田龍氏(@nittaryo)をご存知でしょうか。
新田氏は、明らかな法律違反はダメだが、ブラック企業かどうかは「会社に何を求めるか」次第と前置きした上で、求人情報を見るときに注意すべきポイントを以下の通り挙げています。
- 給料が低すぎる・高すぎる
- 給与表記が「みなし残業制」や「年俸制」
- 抽象的な言葉や見慣れない横文字ばかり
- 採用数が不自然に多い
しかし、面接一回で内定が出た会社が、上記に当てはまるとしても、せっかく出た内定を蹴るのはもったいないと思いませんか?
でも面接の場で「給料が低すぎませんか?」とか見慣れない言葉について「どういう意味ですか?」という質問はしにくいですよね。
ではどのようにして質問すれば良いのでしょうか。
面接一回だけで、入社すべきか判断するにはオファー面談が有効
先ほどの求人情報を見るときに注意すべきポイントについて質問するには、オファー面談を活用することをオススメします。
なぜなら、オファー面談は合格を出した後に実施されるものですから、多少聞きにくいことでも聞けるチャンスだからです。
このオファー面談で、給料の金額の根拠や年俸制を取り入れている理由など、とにかく求人情報に書かれていることの「理由」を聞いてみてください。
会社からの回答に納得いかなかったり、曖昧にされた場合には要注意ということになります。
オファー面談を依頼する方法
また、会社によっては労働条件面談という名前だったりして既に設定されていることもありますが、オファー面談がない会社もあります。
その場合、転職エージェントを通じて面談を依頼するか、メールや電話で質問させてもらいましょう。
このような交渉は直接するより、応募先から信頼されているエージェントを通して依頼するのが良いでしょう。
私自身、採用担当としては見ず知らずの直接応募者より転職エージェントからの推薦者の方が質問に答えたくなります。
あなたが登録している転職エージェント、信頼できますか?
先ほども言ったように、転職エージェントから応募する(推薦してもらう)ことによって、人生を左右するような情報収集が可能となります。
しかし、それは信頼できるエージェントを見つけてこそ、なのです。
実は転職エージェントといっても人によって対応や能力に差があります。
せっかく転職エージェントに登録しても力不足の担当者がついた場合には全く意味がなくなってしまいます。
そこで、私が採用担当の経験を通じてどんなエージェントなら信頼できるかについて考え、エージェント信頼度チェックリストを作りました。
まだ転職エージェントに登録していない方もこれから登録する際、失敗しないように必ずチェックしてくださいね。
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