現役メーカー人事のハルダ(@haru_dadd)です!
私は中途採用担当として、数百人の面接を担当してきました。
そんな私が採用担当の視点でその疑問にお答えします。
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巷に溢れる第二新卒向けの面接テクニック
第二新卒の転職ノウハウを検索すると、大手人材紹介会社が発信する面接でのテクニックが数多く出てきます。
特に第二新卒の皆さんが知りたいのは「転職理由をどのように伝えるか」ということのようですが、物は言いようというアドバイスが散見されているのが気になります。
例えば「残業が多いから」というネガティブな転職理由を、「オンオフを切り替えてメリハリをつけて効率的に仕事をしたいから」のようにポジティブな言い換えで伝えるべし!というようなアドバイスです。
一昔前ならそれでも合格できたかもしれませんが、今では正直言って通用しません。
なぜなら面接官もネット上の転職ノウハウくらい見ていますし「本当の転職理由」を探ろうとします。
人口減少によって転職しやすい今では、面接官も転職ノウハウに関する情報には敏感なのです。
それでは一体どうすれば良いのでしょうか。
転職理由の言い換えが通用しないならどうすれば良い?
ネガティブな転職理由をポジティブに言い換えても今の面接官には通用しないと言いましたが、じゃあどうすれば良いのでしょうか?
そのカギは「面接官が何を知りたくて質問してくるのか」にあります。
第二新卒の面接で面接官が知りたい2つのこと
まずは面接官は次の2つが気になってしょうがないということを押さえておきましょう。
- 入社してもすぐ辞めないか
- 本当に活躍してくれるのか
言ってみれば新卒採用でも気にすることですが、中途採用を行う部門は既に人不足であったり近々人員が必要な部門ばかりなので、面接官としては、より一層この2点が気になります。
転職理由は正直に。そして一歩引いた視点で語れ
それでは具体的に転職理由の伝え方を説明します。
まず、転職理由は正直に言ってください。
なぜなら応募者が何を重視するのかが分かれば、面接官としては自分の職場に合うかどうか判断できますので、すぐに辞めてしまわないかについてもある程度予想がつくからです。
すぐ辞めないかということは、あなたがいくら口で言っても相手が納得しなければ意味がありません。
ですから面接官が判断する材料を提供するのがオススメです。
しかし、転職理由を正直に言うだけではただの文句言いと捉えられてしまう可能性もありますので、一つだけ付け加えると良いことがあります。
それは、転職のキッカケとなったことが、自分だけにとって嫌なことではなく会社にとって悪影響があることを付け加えましょう。
例えば、次のようなイメージです。
私の転職理由は残業時間が長いことです。
月80時間の残業が常態化しており、現場の人間は皆疲弊しています。
皆お客様のために頑張っているのですがこの状況が続けば「パフォーマンス低下→トラブル発生→残業で巻き返し→パフォーマンス低下」という負のスパイラルに陥ってしまうので、お客様の力になれず結果的に会社が価値を生み出せなくなると考えました。
このように、まずは正直に転職理由を伝えながら、さらに会社全体への影響を考えて俯瞰的な見方をしていることを伝えましょう。
ネガティヴな転職理由をアピールに変える方法
もう一つ面接官が気になることがありましたね。
本当に活躍してくれるのか。
この疑問に答えるには行動した事実をリアルに語るしかありません。
言い方一つ変えただけのような小手先のテクニックではバレてしまいますので、実際に経験したことを話すしかないのです。
具体的には、先ほど述べたようなネガティブな転職理由になっている状況を改善するために行動を起こしてください。
そして、行動してみた経験を語ることで、口だけじゃなく自分で動ける人材だということを伝えることができます。
「それができないから転職するんだろ」と言われそうですが、本当に変革できなくても良いんです。
そう簡単に職場を変革できるならあなたはどこの会社でもやっていけるでしょう。
第二新卒なので、ここで重要なのはできなくても良いから自分で問題を見つけて解決しようと行動した事実です。
そして、作り話と思われないように実際に経験するのです。
今まで臆病になっていたあなたでも、すぐ辞める会社と思えば何でもできるはずです。
2018年にベストセラーになった「転職の思考法」でもこんなエピソードが出てきます。
「いいか。以前私が会ったとある若者の話をしよう。彼も、君と同じように仕事にやりがいを見失っていた。だが、何も行動に移せなかった。なぜなら、その職場以外に居場所がないと思っていたからだよ。追い詰められた彼は、とうとうある日、スーツの胸ポケットに辞表を忍ばせた。もちろん、上司に出すつもりでだ。ただ、結果的に彼は辞表を出さなかった」 「なぜですか?」 「その日はじめて彼は言えたんだよ。理不尽な上司に、ノーとな。『会社を辞める』という選択肢を手にしたからだ。(以下略)」
引用元;転職の思考法(北野唯我)
もっと合格率を高めるには
ここまでくれば、薄っぺらな転職ノウハウを使って転職活動するよりも絶対にあなたのことを欲しいという会社は見つかるでしょう。
ただ、第二新卒といえども、少しでも活かせるスキルや経験があればさらに合格率は高まります。
そのための方法を以下の記事でお伝えします。