現役メーカー人事のハルダ(@haru_dadd)です!
私はとある企業の中途採用担当として、数百人の面接を担当し、入社した方から転職の成功談・失敗談を聞いてきました。
そして、様々な転職エージェントとも関わる中で転職活動に関するノウハウを聞いてきました。
このような採用活動の中で仕入れた情報に加えて採用担当者の視点や経験に基づいてその疑問にお答えします。
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Contents
中途採用面接での自己紹介はシンプルで良い
「まずは自己紹介をお願いします」
面接に行けば必ずと言って良いほどしなければならないのが、この自己紹介ですよね。
学生時代の就活を思い出すと、自己紹介は自己PRをまじえてせよとか、志望動機も含めて答えるべしといったアドバイスを見かけましたし、私自身もそういった自己紹介をしていた記憶があります。
しかし、転職活動における中途採用面接での自己紹介はもっとシンプルでOKなんです。
どういうことなのか、以下説明していきます。
自己PRや転職理由の説明はいらない
中途採用面接の面接官をしていると、自己紹介の中で自己PRや転職理由の説明をしてくれる方がいますが、正直これらを自己紹介で説明する必要はありません。
理由は単純、後で聞くからです。
中途採用面接は企業側が求めるスキルや経験をあなたが持っているか確認するマッチングの機会なので、基本的には一方的に自己PRを求めることもする必要もありません。
会話の中でマッチするかどうかを確認していくのです。
また転職理由も後で聞きますので、焦って自己紹介の中で説明しなくても大丈夫です。
自己紹介してくださいと言ってるのに、転職理由の説明をするのはコミュニケーションできないと言ってるようなものですから、むしろ説明しない方が安全です。
シンプルな自己紹介とは
シンプルな自己紹介をするために、自己紹介とは何の紹介を求められているのか考えてみましょう。
そういえば、あなたのプロフィールは履歴書で分かっているはずなのに、なぜ自己紹介をさせるのか疑問に思いませんか?
疑問に思った方、さすがです。実は面接で自己紹介をさせるのはあなたの紹介をしてほしいからではなく、以下の目的があるのです。
- 説明のわかりやすさを判断する
- 話し方や仕草で人柄をつかむ
特に、応募者の説明のわかりやすさは最初の一言で印象付けられてしまいますので、説明のわかりやすさを意識してください。
ですから、自己紹介はあなたの全体像を簡潔に伝えるような内容にすれば良いというわけです。(具体例は後ほど)
面接官の求めるように自己紹介しよう
そして、面接は一問一答の試験ではなくコミュニケーションの場なので、面接官が求めるように答えていくのが重要です。
例えば「経歴を踏まえて自己紹介してください」と言われたら自己紹介の中で経歴を伝えるようにしましょう。
では、あなたのことを簡潔に分かりやすく伝えるには何を話せば良いのでしょうか。
ここでは、単に自己紹介してくださいと言われたときのスタンダードな自己紹介に必要な内容を採用担当の私なりに考えてみました。
具体的な自己紹介の内容とは
面接の自己紹介で必要なポイントは、面接官にあなたの履歴書が渡っていないと考えてみましょう。
そして、企業が中途採用するための面接であることを意識すると、次の5つのポイントを押さえておけば十分です。
氏名
自己紹介なので、まず名乗るのは当たり前ですね。
面接していて感じるのは、意外と自分の名前をゴニョゴニョと言う人が多いということです。
そんなの仕事に関係ないと思うかもしれませんが、面接官としては初対面の相手に自分の名前さえ伝えられない人がまともにコミュニケーションをとれるのか?と思うわけで、第一印象が悪くなるので名乗る時は意識してハッキリと声を出すようにしましょう。
経歴
具体的には「社名」「在籍期間」「主な業務内容を一言で」伝えましょう。
経歴は受ける会社によって伝えるポイントを選びましょう。
会社によってアピールすべき経歴は違いますし、伝えるポイントを絞ることで冗長になるのを防ぐことができます。
仕事で大切にしていること
仕事のポリシーとかモットーとも言えるかもしれません。
例えば「重要なことはなるべく面着して伝えています」とか「常に業務の進め方に疑問を持ちもっと効率的な方法がないか考えています」など簡単でOKです。
仕事に対する考え方や進め方が合うかどうか面接官が判断できますし、アピールにも繋がります。
なぜ応募したのか簡単に
いわゆる「志望動機」ですが、これを結びの言葉にします。
中途採用は企業が求めるスキルや経験とあなたが持つスキルや経験とのマッチングですから、例えば「この度求人を拝見したところ、私が5年間在籍した経理部門での経験とそこで得たスキルが御社のお役に立てると考え応募させていただきました。本日はどうぞよろしくお願いします」というように結んで自己紹介を終わります。
会話のフックを盛り込む
自己紹介が長ったらしくならないように注意すると、話せることは限られてきます。
ですから自己紹介の中で説明やPRは避けた方が良いのですが、それではただの自己紹介で終わります。
面接に活かすには会話のフックを入れて話します。
会話のフックとは、相手の興味を引き出し話題のきっかけとするポイントです。
言い換えると、聞いてほしいことをあえて説明せず散りばめるイメージです。
そうすれば相手に質問させることができるので、あらかじめ答えを用意しておくことができるようになります。
具体的には次の自己紹介例に盛り込みますので、読んでみて「ここ気になる」と思ったらそれが会話のフックです。
採用担当が好む回答例
以上で説明したことを踏まえて自己紹介の例を考えてみました。
面接官として、こんな自己紹介を聞いたらまず好印象だと思います。
「まずは自己紹介をお願いします」
「はい。私、○○○○と申します。まず経歴から申し上げると、大学卒業後、2009年に☆☆工業に入社し3年間管理部門で原価計算を担当していました。その後地元にUターンするため現職の○○商事に転職しました。入社以来、約7年間一貫して営業として産業用機械の販売を担当してきました。仕事ではいつもお客様の本当のニーズを掘り起こすように『聴くこと』を大切にしています。この度求人を拝見したところ、管理部門と営業の経験とそこで得たスキルが御社のお役に立てると考え、応募させていただきました。本日はどうぞよろしくお願いします」
おわりに~転職エージェントの重要性
冒頭で、中途採用面接は企業側が求めるスキルや経験をあなたが持っているか確認するマッチングの機会と言いましたが、最も重要なことはマッチする企業を受けているかということです。
でなければ書類選考も受からず面接すらできません。
では、応募する求人が自分とマッチするかどうかを知るにはどうすれば良いでしょうか?
答えは転職エージェントを利用することです。
転職エージェント利用の本当のメリットは、大量の求人を検索できることでもなく、面接対策してくれることでもありません。
本当のメリットとは「あなたが狙った企業の求人内容を詳しく知れること」です。
転職エージェントに依頼すれば、募集要項の裏にある背景や求められるスキルや人物像などの詳細を直接企業の採用担当者に聞いてもらうことができるんです。
というより、見る人によってはその会社の将来の戦略を予測できるてしまいますので、求人内容の詳細なんて転職エージェントでなければ教えてもらうことはできません。
ここまでの説明で、転職エージェントに登録すべき理由をご理解いただけたでしょうか?
「早速登録しよう!」という方、ちょっと待ってください。
転職エージェントはどこでも登録すれば良いというわけではありません。
なぜなら、転職エージェントに登録すると、あなた専属のキャリアアドバイザーがつきますが、そのアドバイザーが求人内容の詳細を正しく理解できる人でなければいつまでたっても結果は出ません。
ですから、転職エージェントには一度に複数登録して「この人だ!」と思えるアドバイザーがつく確率を高める必要があります。
「面倒だなぁ」と思いますか?
1社につき5分くらいで登録できますから3社登録しても15分程度です。たった15分で一生を左右するようなアドバイザーに出会えるかもしれないと思えば短い時間ですよね。
とはいえ闇雲に何社も登録すると、電話やメールが鳴りまくってどの求人にどのエージェントから登録したのかわからなくなったり、変なエージェントに登録して紹介された企業がブラックだった!なんてことになるリスクがあります。
せっかく転職エージェントに登録しても力不足の担当者がついた場合には全く意味がなくなってしまいますよね。
そこで、私が採用担当の経験を通じてどんなエージェントなら信頼できるかについて考え、エージェント信頼度チェックリストを作りました。
このチェックリストを使えば既についている担当者が信頼できるか確認できますし、信頼できないとしたらこれから頼るべきエージェントの条件も分かりますので是非一度チェックしてみてください。