現役メーカー人事のハルダ(@haru_dadd)です!
僕は人事という職種柄、多くの若手社員と話をする機会があります。
その中で「失敗ばかりで落ち込む」「本当に貢献できているか不安」「仕事に飽きた」など、モチベーションが下がっている話をよく聞きます。
モチベーションが下がると、
ミスや業績不振につながる→評価下がる→モチベーションが下がる…
という負のスパイラルに陥ってしまいます。
最悪の場合、仕事が自分に合わないと思うようになったり、上司や同僚との人間関係が悪くなり、会社を辞めてしまうケースもあります。
この記事の読者ご自身も含め、このような経験をしたことや、周囲の人が辞めてしまったことありませんか?
そこで今回は、精神論ではない、誰もがちょっとした作業によってモチベーションを上げることができる方法を紹介します。
Contents
精神論ではないモチベーションアップの具体的方法とは?
サラリーマンをやっていると、若いうちは指示されて仕事をすることが多く思うように仕事をさせてもらえませんよね。
そのため、好きな仕事ややりたい仕事だけでなく、嫌な仕事もしなければならず、上司の指示によってモチベーションが上下することが多いと思います。
また、仕事を問わずモチベーションが高くても、上司から叱られたり、周囲の人の言葉によってやる気を削がれることもあります。
モチベーションの変動が他人に左右されていては、大事なタイミングで力を発揮できなくなります。
また逆に、自分自身でモチベーションをコントロールできるようになると、ストレスを軽減することができます。
他人と関わりながら仕事をしなければならない会社員が、どうやって高いモチベーションを維持すれば良いのか、僕自身の経験や若手社員に聞いた話から考えました。
その答えは「成長を実感しながら仕事をすること」です。
しかし、多くの会社の若手は下働きが多く、目に見える業績も自分の働きがダイレクトに反映されないことがあるため、成長を実感できることは少ないでしょう。
では、会社員が自分自身で成長を実感するための具体的な方法とは一体どのようなものなのでしょうか?
モチベーションアップは成長の見える化がカギ
ただ仕事をこなすだけでは成長を実感できないのなら、自分で自分の成長を見えるようにしてしまえば良いのです。
子供の頃、逆上がりができたり、テストでいい点を取れて、さらにやる気になった経験はありませんか?
何が新しいことができたとか、良い点数だったら成長したという実感がありますよね。
これは成長が目に見えているからモチベーションが高まるのです。
しかし、会社員となり若いうちに与えられる仕事は小さな作業の積み重ねですから、これができた!とかその仕事、何点!という明確な評価をされることはほぼありません。
これから紹介する方法は成長を具体的に見えるように、自分自身で振り返るものです。
好きな仕事でも嫌な仕事でも、終わった後は成長を実感でき、他人に左右されることなく仕事に取り組めるようになるので、是非試してみてください。
成長を見える化するための7つのポイント
まずは試しに、なんとなくで良いのでこれは苦労した、頑張ったな、という業務を1つ挙げてください。
その業務をこれから説明する7つのポイントで振り返ることで、成長が目に見えるようになり、モチベーションアップに繋がります。
①目的は何だったか(何のためにした仕事なのか、何に繋がっているのか)
仕事の目的が何だったか振り返ることで、自分が何に貢献できたか分かります。
どんなに小さな業務であっても、最終的には会社の経営に必要なことであり、会社のミッション達成に繋がっています。
ミッション達成に貢献しているのなら、それはあなたの「業績」です。
②どれくらいの期間(時間)がかかったか
今した仕事の成長実感に直接繋がるわけではありませんが、次に同じ(類似した)仕事をするとき、今回よりも作業期間・時間を短縮できれば、生産性が向上したことになりますよね。
これは間違いなく成長と言えます。
③どんな手段を用いたか
仕事で使ったツールや技術は体で覚えられます。
正しく使えなければ仕事はできませんから、その仕事で使ったツールや技術は習得できたといえます。
つまり、手段を振り返ることで何を習得できたのかが明らかになります。
④関係者は誰か
関係者を振り返ることで、人脈の広がりが分かります。
人脈は自分の仕事をスムーズに進められるようになる武器です。
異業種交流会などで広げる人脈も大事ですが、仕事でできた人脈は日々の業務を楽にしてくれます。
ただし、それは仕事を通じて関係者からの信頼を得た場合です。
人脈ができただけでは意味がなく、信頼を得た関係者が協力してくれてこそ、自分で築いた人脈が力を発揮したと言えます。
このためにもしっかりと仕事をしなければならないのです。
⑤知ったこと
仕事で知ったことを記録してください。
仕事で得た知識を記録に残すことで、蓄積されていく知識量が明らかになります。
そうすると「いつの間にかこんなに知識が増えた!」「もっと増やしたい!」という気持ちになっていきます。
⑥気づいたこと・考えたこと
「気づいたこと・考えたこと」とは、どこかに書いてあったり、人に聞いたり調べたりしただけでは分からないことを指します。
仕事をする中で、情報や知識を組み合わせて自分自身で気がついたことや考え出したことを挙げてください。
これは仕事をする上で自分を差別化するための武器となります。
また、何かを考え出したということは一定の知識や情報量、また経験が必要になりますので、これを書き出すだけでも成長の実感を得られるでしょう。
⑦苦労したこと・失敗したこと
苦労や失敗は改善の基であり、原因を追究すれば、必ず業務の改善点が見えてきます。
苦労や失敗したからといって落ち込むのではなく、次に向けて何をすれば成功するのか分かるのですから、必ず将来の業績に繋がります。
以上、紹介した7つのポイントをまとめてエクセルなどでシートを作って残しておけば、どんどん情報が溜まっていき、溜まったぶんだけ成長を実感できます。
実際に目に見える形にしたい人はノートに書き出していけばノートがどんどん増えていくのでオススメです。
成長の見える化よりもっと重要なこと
成長を見える化するだけでもモチベーションアップは可能ですが、もっと加速させることもできます。
それはシートを上司や先輩に見てもらいフィードバックをもらうことです。
自分が担当した業務について「こんなこと考えたんですがどうでしょうか?」と勇気を出して聞いてみてください。
そうすれば、自分自身思いつかなったアドバイスや気づきが得られるかもしれません(上司や先輩のノウハウを盗むこともできるでしょう)。
さらに、上司は普段あなたの仕事ぶりを見ていても、具体的に何をしたか、詳細までは把握できておらず、正しく評価されていないかもしれません。
このため、今までの成長の記録を見える化して上司に提示することで、正しい評価に繋がるかもしれません。
こうして、次のように良いスパイラルが起これば最高です。
評価される→信頼される→仕事を任される→成長できる→評価される→…
評価が給与に反映されるなら、もっとやる気がでて、挑戦したいという気持ちになりますよね。
おわりに
入社数年経った若手社員の方は是非これまでの仕事を振り返ってみてください。
また、入社間もない新入社員の方は今回紹介した方法で仕事の記録をつけながら、しばらく頑張ってください!
以上の方法を試しても、どうしてもやる気がでなかったり、理不尽に評価されると感じたら、転職を検討するのもひとつです。
作ったシートは職務経歴書を書くときや自己PRの準備にも使えるので無駄にはなりません。
そのシートを持って転職エージェントに相談に行きましょう。
ちなみに、本サイトでは面接官の視点で合格確率を高める転職ノウハウを公開していますので、少しでも転職に興味があればご覧くださいね。