新入社員の皆さんは、入社してからたくさんの関係者とやりとりをする中で人間関係を築くことに苦労しているのではないでしょうか?
また、入社前・入社直後の方は人間関係を築くことができるか不安だと思います。
この記事では、新入社員が職場で人間関係を築くための方法やコツをお伝えします。
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多くの新入社員が人間関係に不安を抱えている
株式会社ビズヒッツは働く男女500人を対象としたアンケート調査を行いました。
その調査によると、新しい職場で不安になることの第1位はダントツで「職場の人間関係・雰囲気(417人)」であることがわかります。
また、リクルートの研究機関・就職みらい研究所が実施した調査「2020年入社新入社員の就業実態」の中で、卒業後最初の就職先の退職理由として「人間関係への不満(34.2%)」であることを示しています。
このように各種調査を見ても、人間関係について多くの人が不安や不満を抱えていることがわかります。
新入社員が良好な人間関係を築く方法・コツ
いえいえ、トラブルなく職場生活を送るというレベルを目指すのであれば、新入社員の皆さんが人間関係を築く上で特別なことをする必要はありません。
ここでは、新入社員ならこれだけ意識すれば自然と人間関係ができていきますよ、というアクションをお伝えします。
あいさつをする
コミュニケーションのない人と人間関係を築くことはできませんよね。
コミュニケーションを始める合図ですから、あいさつは人間関係を築く最低限のアクションなんです。
また、日本人は「あいさつをしなさい」と子供の頃から教わってきた人たちがたくさんいるので「あいさつできないヤツはダメ」という意識が刷り込まれています。
ですからあいさつができない人に対しては、それだけでネガティブな評価になってしまい、人間関係構築の妨げになってしまいます。
というわけで、朝職場に着いた時、退社する時には特に用件がなくても毎日あいさつをしてみてください。
そうすることであなたと相手は少なくとも顔見知りになり、知り合いになり、同僚に関係性が変化していくでしょう。
お礼をする
仕事では誰かに頼み事をすることがたくさんあります。
会社というのは仕事を分担して事業を運営しているところなので、頼み事をするのは当たり前のことなのですが、皆忙しい中で依頼を受けるので負担を感じます。
その状態で依頼に対応して何のお礼もなかったら、やはり気分は良くありません。
ですから良好な人間関係を築くには、当たり前のことでも「対応してもらう」という意識を持ち、一言で良いのでお礼の気持ちを伝えましょう。
小さなことですが、これができない人は結構多いので、人間関係にはプラスの効果がありますよ。
意思表示をする
人間関係を築きにくい人は、相手から「何を考えているかわからない」とコミュニケーションを取りにくいと思われている可能性があります。
ですから、意思表示をハッキリすることを意識してみてください。
コツは相手の言葉に対する反応です。
例えば、問いかけに対して考えている時に無反応だと相手は困るので「そうですね…」でも「ん〜」でも良いのでとりあえず考えていることを伝えることで相手に不安を感じさせずにすみます。
相手を最初から否定しない
仕事をしていると、相手と考えが合わないことがあります。
ですが、そこで最初から相手を否定してしまうとその後の相手とのコミュニケーションが、互いの「正しさ」を主張し合うだけのものになってしまいます。
そこで、相手の考えを最初から否定しないようにしてみてください。
否定しないコツは、なぜ相手がそう言っているのかという背景を確認することです。
なぜなら、あなたが相手の考えを否定したくなるのは理由や背景があるからだと思いますが、同様に相手の考えにも理由や背景があるからです。
それを聞くことで、全ては無理でも一部納得できる部分が出てくるかもしれません。
そうすると、全く噛み合わないコミュニケーションが、一部お互いに納得できる部分から妥協点を見出すことができる可能性が出てくるのです。
相手の話を最後まで聴く
上記と関連しますが、相手の話を最後まで聞くことも重要です。
人間関係を築くことはお互い嫌な思いをしないコミュニケーションの積み重ねです。
でも、相手の話を最後まで聞かないことは、言いたいことが言えなかった、伝えたいことが伝わらなかったと相手のwantを妨害することになります。
当然したいことができなければ不満は残りますよね。
となると、そのコミュニケーションは相手が嫌な思いをしたコミュニケーションとして終わります。
そんなコミュニケーションを積み重ねても、人間関係の構築にはつながらないというわけです。
約束を守る
良好な人間関係を築くには、相手があなたに対して安心感・信頼感を持つことも大切です。
安心感や信頼感があると「この人と関わっても大丈夫」「この人と繋がりたい」と相手から人間関係を築くきっかけが与えられるかもしれません。
そのためには約束を守ることを繰り返すことです。
というとプレッシャーを感じると思いますが、小さなことで良いんです。
決めた時間を守るとか、伝えた期日を守るといったことでもOKです。
これも意外とできない人が多いので、コツコツ積み上げることで効果を発揮します。
もちろん自分に原因のないことで約束を守れなかった場合もあるでしょう。
その時、反省点については謝った上で、理由を説明すれば信頼が落ちることはありません。
どうしても人間関係が改善しないなら相手が悪いかもしれない
ここまで具体的な人間関係の築き方やコツをお伝えしてきましたが、綺麗事だけでは解決しないのが職場の人間関係ではないでしょうか。
自分がいくら良好な人間関係を築こうと努力してもダメな場合、相手に問題がある可能性もあります。
人間関係を築こうとしない相手への対処法
相手があなたとの人間関係を築こうと全く思ってない場合には、まずはあきらめるとか期待しないことが第一です。
ただしそれでも気持ちがスッキリしない場合には、とにかく毎回違うアプローチでその相手と接してみてください。
自分は良いと思う接し方でも相手にとっては好ましくないかもしれませんので、ある時は元気よく接してみたり、ある時は礼儀正しくしたり、色々試してみてください。
そして、人間関係は劇的に変わることはそうありませんので、小さな変化を見逃さないように注意が必要です。
相手をおちょくるわけではないですが、その小さな変化を見つけることを楽しむと気持ちが軽くなると思います。
ハラスメントを受けている場合
もし、人間関係を築けないどころか、その相手と関わることでパワハラやセクハラなどを受けてストレスがひどい場合には次の記事をご覧ください。
この記事はパワハラで辞めたい新入社員向けに書いたものですが、基本的には他のハラスメントも同様の対処法でOKです。