いえいえ、そんなことはありません。今なら未経験の職種でも転職は可能です。
私の中途採用担当の経験をもとに、未経験での転職で成功するために知っておくべきことを紹介します。
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未経験職種でも転職できる理由とは?
現在の中途採用市場では、未経験でも転職は可能です。
以下、その理由を説明します。
今の中途採用市場は売り手市場
大きな理由は、中途採用は売り手市場です。つまり、人の取り合いになっているということです。
中途採用市場の求人倍率は2.07倍(出典:DODA2019年5月)にもなっています。
簡単に言えば転職希望者1人に対し求人が2.07件あることになり、転職活動をすれば内定を2社以上持つこともおかしくない状態です。
この状態は企業からすれば、今すぐ人が欲しくて中途採用していますが、欲しい人材が採用しにくい状態ということです。
企業は求める人材の幅を広げて未経験者でも採用する
欲しい人材がなかなか採用できない状態なので、企業としては中途採用の人材像の幅を広げて採用活動を始めています。
このように、未経験でも少しでも使える知識・経験があれば育成を前提として採用したり、年齢の下限・上限を広げて採用したりしているんです。
一昔前は採用側が圧倒的に強い立場でしたが、少子高齢化で人口減少が進む現在、企業側も苦労してるんです。
未経験職種への転職に潜むリスク
未経験でも人が欲しい、という職種にはリスクが潜んでいます。
下記の通りです。
- ブラック求人かもしれない
- 憧れの職種がイメージと違うかもしれない
1つ目は、離職率が高い「ブラック求人」かもしれない。ということです。
中途採用を行なっているということは、人員が不足しているからですが、転職者の立場ではその理由を調べることはできません。
増やしても増やしても人員不足という可能性もあれば、計画的に増やしているが想定外の事態で今すぐ人が欲しい状態にあるということも考えられます。
もし転職先が前者であれば、元の会社の方が良かったと後悔することになりかねません。
2つ目は、憧れの職種に転職したものの、自分のイメージと実際の業務がかけ離れていた。ということです。
これは若い方にありがちなケースです。
憧れの職種の良い面ばかり見て転職してしまったり、求人名だけ見て実際のの業務内容をよく理解せずに転職してしまうといったことが挙げられます。
未経験の転職で後悔しないために押さえておくべきポイント
上記でリスクについて説明しましたが、後悔しないためにはどうすれば良いのでしょうか。
ブラック求人を避けるために
慢性的に人不足で常に採用と退職を繰り返している「ブラック求人」を避けるためには、「欲しい人材像は一応あるけど、即戦力にこだわらず入社後の育成を前提とする」という求人がオススメです。
ポイントは育成を前提とするということです。
繁忙状態にありながら育成期間をとれるということは、企業としても長期的に働いて欲しいという意思があらわれていますし、余裕があるということです。
ブラック企業になると人を使い捨てるように働かせますからね。
肝心の見分け方ですが、転職エージェント経由で未経験者の教育計画が具体的にどうなっているのか確認することです。
育成を前提とするなら、当然教育計画がありますので、具体的なものがない場合は注意してください。
また、ベタですが離職率を調べる、常に求人が出ていないかウォッチするという合わせ技で応募先を良く観察しましょう。
イメージと現実を近づけるために
これは転職エージェントに確認するしかありません。
複数の求人に応募するなら、一つ一つの業務内容を確認してください。
なぜなら、例えば同じ製品を売る営業の求人であっても、会社によって仕事の仕方は全然違うことはよくあることだからです。
もしエージェントがしっかり理解していなければ、分かるまで応募先に確認してもらうことをオススメします。
未経験職種に転職したいなら絶対転職エージェントを使うべき
ここまでお読みいただいた方は既に気づいていると思いますが、未経験職種への転職は転職エージェントを利用した情報収集がとても大事です。
後悔しないためには「ブラック求人を避ける」「求人の業務内容を詳しく知ること」がポイントと説明しましたが、入りたい会社に知人がいない限り、転職エージェント経由でなければ求人の情報は手に入らないからです。
本サイトでは、オススメの転職エージェントの紹介や、転職エージェント利用時の注意についても説明していますので、登録前に是非読んでくださいね。
未経験の転職で応募と選考に関する注意点
求人について理解できたらいよいよ応募です。
ただし、応募と選考に関しても覚えておいて欲しいことがあります。
気になる求人には即エントリー
未経験者でもOKという求人でも、経験者が応募してきたら当然、すぐに選考が進みます。
そして、経験者が採用されたらその求人はクローズされてしまいます。
まともな企業なら、離職率が低く、かつマッチしない人を採用しても辞めさせることはできないので、一度に採用するのは1〜2人です。
ですから、業務内容を理解して、気になる求人には可能な限り早めに応募しましょう。
面接でのアピールポイント
未経験者が面接に臨むにあたり、合格に向けてどのようなことをすべきか紹介します。
まずは、やはり未経験であっても、少しでも転職後に活かせる経験・知識・スキル・資格をアピールすることが重要です。
採用担当者として決裁をとらなければなりませんが、未経験者を採用するためには決裁者に対して「未経験なのになぜ採用するのか?」を説明する必要があるからです。
また、意外と重要なのが、転職活動に踏み切るまでにどんな経緯があり、どんな努力をしたのかということです。
未経験者を採用するのは、本当に入社後活躍してくれるという保証がないため、企業にとってもリスキーです。
ですから、転職に対してどれだけ強い思いがあるか確認したいのです。
例えば現職(前職)において、やりたい職種につくために何度も上司にかけあったがダメだったといったエピソードが欲しいわけです。
このエピソードを転職理由の中で回答することで評価はグッと上がります。
また、転職理由については重要なので、別途記事を書いていますのでお読みください。
おわりに:未経験職種に転職するために使えるエージェント
ここまでお読みいただいたら、次のアクションは、実際に転職エージェントに登録することですね。
実は、未経験職種への転職でオススメのエージェントは特化型エージェントでも第二新卒向けエージェントでもなく、企業とコミュニケーションが取れるエージェントです。
なぜなら、既に説明したように未経験職種への転職を成功させるにはいかに求人の情報を収集するかがポイントだからです。
求人についての情報をとってきてもらうためには、エージェントと企業が密接にコミュニケーションを取れる状態でなければなりません。
意外とエージェントの営業マンが企業に出入りしていないことがありますので要注意です。
エージェントの選び方とオススメと感じるエージェントの紹介は以下の記事でご確認ください。