遠方から面接に行くんだけど、交通費は出るのかな?出ないときは請求しても良いの?
現役メーカー人事のハルダ(@haru_dadd)です!
私は中途採用担当として、数百人の面接を担当してきました。
そんな私が採用担当の経験からその疑問にお答えします。
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交通費は支給されるもの?
元々、面接の交通費は支給されない会社の方が多かったのですが、最近は支給する会社が増えてきています。
特に業界大手だと支給される可能性が高いです。
なぜこのような変化が起こっているかと言うと、いわゆる転職売り手市場という、転職者にとって有利な環境があるからです。
具体的には転職市場全体で「求人数>求職者」となっているからです。
簡単に言えば人の取り合いが起きているというイメージです。
そんな状況なら、資金力のある大手なら「お金出すから面接来ない?」と言って優秀な人材を誘い込もうとするわけです。
ちなみに最近では、宿泊費を支給する会社もあるくらいです。
遠方から来る方の面接をセッティングしようとすると午後からというのが一般的でしたが、もっと求職者のニーズに応えて午前中に面接できるように前泊してもらうこともあります。
交通費支給のパターン
交通費を支給する会社が増えていると言いましたが、支給金額にはいくつかのパターンがあります。
実費で全額支給
かかった金額を全て支給してくれるパターン。
太っ腹ですね。
この場合かかった費用を証明するため、領収書の提出を求められるはずなので注意してください。
規定に従ってほぼ全額支給
ちょっとわかりにくいですが、求職者の現住所から面接会場までの一般的なルートから試算した金額を全額支給する会社もあります。
この場合領収書などの提出を求められることはほとんどないため、安いルートで行けばプラスになることもあります。
一部支給
2つのケースがあるのですが、かかった金額のうち○円まで支給という定額か、かかった金額のうち○%支給という定率支給があります。
面接のステップによって支給
就活でもよくありますが、二次面接以降支給とか最終面接のみ支給、というパターンです。
交通費を請求しても良いの?
結論から言うと、交通費を直接企業に請求するのはNGです。
その理由は「がめついから」というような感情論もあると思いますが、それよりも「ルール違反だから」です。
どういうことかというと、日本の転職は従来「求職者が受けさせてもらう」、最近では「企業が受けてもらう」というように立場に上下関係が生まれがちですが、本来求職者と企業は対等です。
ですから、交通費支給の有無をルールで決めて交渉の余地を無くし、求職者間での不公平をなくすわけです。
なので交通費の支給については募集要項に書いてありますし、それを破ろうとするような人材は入社して欲しくないということで、交通費を請求するのはNGなのです。
交通費を請求する方法はあるのか
上記のように、元々交通費を支給しないと決めている会社に対しては請求するのは困難です。
大手企業ならなおさら、社内規定の変更が必要であり、たった一人のために規定を変えることはできませんから、請求することは不可能です。
一方、中小企業やベンチャーのような社長の一存で決められるような会社なら可能かもしれません。
ただし、交通費の支給は遠方でも優秀な人材を募集するために支払いますので、あなたを欲しいと思わせなければ請求しても却下されるだけでしょう。
交通費の支給有無を確認する方法
交通費の支給有無は通常、募集要項に書いてあります。
書かれていない場合は支給なしと考えてほぼ間違いありませんが、どうしても聞きたい場合でも、直接聞くのはNGです。
聞きたい場合は転職エージェント経由で聞きましょう。
聞き方は簡単、転職エージェントに「A社では交通費支給されますか?」と聞くだけです。
エージェントが知っていることもありますし、知らない場合は企業に聞いてくれます。
「○○さんから交通費支給について聞かれてます」なんて言うエージェントがいるかもしれませんので、自分の名前は出さないようにお願いしておきましょう。
交通費を支給されるのは採用のサイン?
しつこいようですが、交通費の支給についめは基本的にルールで決まっているので、支給有無によって採用の可能性は判断できません。
少し話は変わりますが、転職活動をしているとなかなか決まらない不安や焦りから、小さなことでも採用可否のサインかどうか気になりますよね。
でも、転職活動で大切なことはもっと別の場所にあります。
皆さんは面接の合格率アップのために最も重要なことは何だと思いますか?
あなたを採用する会社の立場を想像して少し考えてみてください。
中途採用を行う会社は即戦力が欲しいので少しでも活かせるスキルや経験や知識を持つ人材が来ることを望んでいます。
ということは、答えはとてもシンプルですよね。
それは、会社が求める人材とあなたのスキル・経験が合うかどうかです。
あなたのスキルや経験がマッチする会社を受けることで、会社にとってあなたは喉から手が出るほど欲しい人材になれるのです。
つまり、転職活動で成功するためにあなたがすべきことは、求人内容を正しく理解し、いかにあなたのスキルや経験の中で求人に合うポイントを探してアピールするかということです。
それができれば合格率は確実に高まります。
具体的な方法については次の記事で紹介しています。
この方法、裏ワザでも何でもない、転職活動の王道だと思うのですが意外と皆さんはやっていません。
その理由はおそらく最初に少しだけ手間がかかるからだと思うのですが、他の転職者がやってないことをしたら一歩先を行けますよね。
転職活動で大事なのは最初のステップです。その方法を是非ご覧ください。