転職活動を始めたんだけど、面接のマナーが多すぎて覚えられない!誰が良い方法を教えて!
現役メーカー人事のハルダ(@haru_dadd)です!
私はとある企業の中途採用担当として、数百人の面接を担当し、入社した方から転職の成功談・失敗談を聞いてきました。
そして、様々な転職エージェントとも関わる中で転職活動に関するノウハウを聞いてきました。
このような採用活動の中で仕入れた情報に加え、採用担当者の視点や経験に基づきその疑問にお答えします。
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面接のマナーが多すぎる!
面接で気にしなきゃいけないマナーが多すぎですね。
先日、以下のツイートをしました。
#転職 の面接におけるマナーって検索すると26選とか出てくるけど多すぎ!ぶっちゃけ面接官も一挙手一投足見てないし26個も覚えられるんですかね?もっと自分の経験やスキルを分かりやすく説明する準備などに注力してほしい。
— ハルダディ|現役人事 (@haru_dadd) 2019年4月17日
転職エージェントとしては足切りのつもりかもしれないけれども、ぶっちゃけ面接官としてはそんなに気にしていません。
そりゃ確かにできてるに越したことはないですが、転職希望者を煽るような情報発信になってやしないかと思った次第です。
多すぎるマナーに執着した人の末路
具体的には、多すぎるマナーに執着すると次のような問題が発生するのではと思っています。
- マナーが多すぎて覚えることに精一杯 → 本来面接で話すべき情報の整理ができない
- マナーを守ることに必死で緊張する → 本来面接で話すべき情報をうまく伝えられない
- そもそも急に覚えたマナーを守ろうと思ってもぎこちなくなる → 動きのぎこちない人は見てて不安になる
見ての通り、慣れないマナーに気をとられると全く良いことはありませんよね。
マナーに疎い自分が普段通りに行動するのは不安という人はどうすれば良いか
そうは言っても、最低限のマナーぐらいは身につけないと不安…。という方は多いのではないでしょうか?
そんな方は、面接でのマナーの本質を考えてみると良いです。
巷にあふれる、いわゆる面接のマナーというのは、”面接のための”マナーだと思うのです。
でも面接官が見ているのは、面接を受けているあなたが仕事でどんな風に行動するかというイメージです。
ですから、覚えたてのマナーを必死に守っていても、ぎこちない動きであれば全く意味がありません。
面接官としては「普段は違うんだろうな」ぐらいにしか思わないわけです。
じゃあどうしたら良いのかというと、これだけは普段も絶対やってほしいと面接官が思うことを、最低限のマナーとして守ればOKです。
で、あとは余裕があればその他のマナーも覚えていけば良いでしょう。
面接のマナーには気をつけるべき優先順位がある
上記の通り、最低限のマナーを守れば良いとお伝えしましたが具体的にはどんなものか説明します。
面接でのマナーに関する情報は、ググると溢れかえっていることが分かると思いますので、とりあえず1位のリクナビNEXTさんを抜粋させていただきます。
- 約束時間の5分前には到着する
- 遅刻は厳禁!やむを得ない場合はすぐに連絡する
- 受付への対応も面接のひとつ
- 控室では着席し呼ばれるまで待つ
- ドアをノックし、「どうぞ」と言われたら入室する
- 入室したらドアを向いて静かに閉める
- 待つ場合は下座の席の横で待つ
- 最初の挨拶と一礼をする
- 名刺を渡されたら名前を名乗り受け取る
- 背筋を伸ばし、姿勢良く
- 一礼してから退室する
- 見送られる場合も最後まで気配りを
面接の一連の流れにこれだけのマナーがあるんです。
ですがこれらをいきなり完璧にこなすには難しいし、マナーを完璧にしても、面接官の正直な感想として採用したくなるかというとそうでもありません。
ですから、最低限のマナーを押さえつつ集中すべきことに集中しましょう。
マナーの優先順位とは?
押さえておくべきマナーの順番は、次の通りです。
①遅刻は厳禁!
①と②は同列に扱いたいくらいですが、面接以前の問題なので一番に持ってきました。
こんなことは小学生でも言われることですが、遅刻は相手の時間を奪う行為です。
時間は限りあるリソースであり、近年重要性が叫ばれるようになった生産性を図る指標の一つですから、絶対に遅刻はしないようにしましょう。
もちろん、電車の遅れなど不可抗力であれば仕方ありません。
②最初の挨拶と一礼をする
ここで重要なのは挨拶です。
「挨拶 → 一礼」の順番を気にする面接官なんて何人いるのかと思います。
それよりもたった一度、そして短時間の面接では第一印象が重要です。
必ずしも元気が良いとか声が大きければ良いというわけではありませんが、仕事というのは人と人とのコミュニケーションで成り立っていますから、コミュニケーションのスタートである挨拶ができないのは致命的です。
あと採用担当者というのは挨拶は元気よくと自身が教育されていることもあり、相手にも求めがちです。
そのため人事からの評価が下がってしまう可能性があるのです。
第一印象が悪いとそこから短時間で評価を高めていくのは大変です。
挨拶一つでプラスの印象をセットできるなら、した方が良いですよね。
③背筋を伸ばし、姿勢良く
3つめは、背筋を伸ばし姿勢良くということですが、常に下を向いている人に対してコミュニケーションを取りにくいのと、せっかく中途採用するなら組織の活性化のためにも明るく覇気のある方を採用したいものです。
仕事は組織で行うものですから、仕事ができても空気を暗くしてしまう人が入るのは全体としてはマイナスです。
面接で重要なのはマナーじゃない!?
面接で重要なのは、以上の3点です。
と言いつつ気づいた方も多いと思いますが、これって別にマナーと言えるのか?ということばかりですよね。
ドアの開け閉めや挨拶と礼の順番などの一つ一つの所作よりも、その人を印象付けるポイントの方がずっと重要なのです。
面接はマナーの試験ではありません。
マナーを守ることを目的にしてしまわないように注意してくださいね。
面接官はもっと本質を重視する【その本質を突く方法】
では、印象付けるポイントを押さえれば十分かというと、そうでもありません。
面接官としては、もっと中途採用の本質を重視して面接に臨みます。
企業が中途採用を行う目的
企業が中途採用を行う目的は、単に人数を増やすだけでなく、既に経験やスキルを持っている人材を採用することで育成の手間を省いたり、その企業が持っていないノウハウを持つ人材を採用することが目的です。
であれば、面接官が面接で考えていることは「この人は我々(面接官)が欲しい経験やスキルを持っているだろうか?」ということです。
これが、中途採用の本質です。
そして、たくさんのマナーを押さえるのではなく、この本質を押さえることが中途採用面接で内定を獲得するための鍵となります。
中途採用の本質を突く方法
本質を突く方法=効果的なアピールの方法です。
つまり本記事の内容が、自己PRの方法に繋がっているのです。
自己PRと聴くと、新卒時の就活で苦手意識を持っていた方は少なくないのではないでしょうか。
でも安心してください。
転職活動と就活ではアピールの方法も異なり、転職活動の方が再現性が高いと考えています。
具体的には以下の記事でまとめています。
▶︎【転職】面接官に刺さる自己PRの超具体的考え方・文例【面接官が教える】