新入社員の皆さん、知識も経験も浅いので「失敗するかも」という不安を抱えて仕事をしているのではないでしょうか?
私は人事担当として様々な研修講師やベテラン従業員と話をしてきましたが、実は失敗が不安な時の対処法は意外とシンプルでやるべきことは少ないんです。
ザックリいえば、
- 失敗を防ぐ方法
- 失敗した時の対処法
この2つを知っておくことで不安はかなり軽減できます。
この記事では、明日から活かせる方法を紹介しますので是非参考にしてみてください。
Contents
新入社員には最低限知っていてほしい失敗を防ぐ方法
まずはじめに、失敗には2つの種類があることをご存知でしょうか。
それは「価値ある失敗」と「本当の失敗」です。
この2つを分けて考えることが失敗を防ぐ方法を考える上で重要です。
価値ある失敗と本当の失敗
では、価値ある失敗とはどんな失敗でしょうか。
組織として誰も知らない・わからないことに対応して、失敗するのは失敗とは言いません。
誰も知らない・わからないのですから仕方がないことですし、やってみてダメなことがわかったわけですよね。
そして、ダメなことがわかればどこを修正すればうまくいくのかが見えてきます。
すると、その失敗には次に繋がる価値が生まれますよね。
一方、本当の失敗というのは、組織の中で誰かが知っていたのに防げなかったことを言います。
組織としては失敗を防ぐ力があるのにその力を使わず損失を出してしまうわけですから、それこそが本当の失敗です。
本当の失敗を防ぐための方法
では、知識も経験も浅い新入社員が「本当の失敗」を防ぐために何をすれば良いでしょう。
やるべきことはたった3ステップ。
- 過去の資料を見て仕事のゴール・アウトプットのイメージをする
- 関連情報を社外(書籍や専門業者など)から入手して知識を補強する
- 職場の先輩や上司に進め方や不明点を相談・確認した上でアクションを起こす
新入社員としては、特に③を意識してください。
なぜなら、①過去の資料や②社外の関連情報だけでは仕事のプロセスが見えにくく、どこに注意すれば良いかわからないからです。
そして、相談・確認したことはメモでも何でも良いので記録しておき、振り返りながら仕事を進めることが重要です。
これだけを意識すれば、多くの失敗は防げるはずです。
先輩や上司の頭を借りて、自分が手足となって仕事を進めるイメージです。
そうすれば責任の分散ができますし、知らなくて失敗したことは仕方のないことです。
そして、覚えておいて欲しいのは新入社員の失敗は上司の責任ということ。
知識も経験も浅い新入社員に何もレクチャーせず、全責任を負わせるような組織は、組織として機能しているとは言えません。
若手を育てるために失敗をカバーしながらチャレンジさせることができるのが組織で仕事をするメリットなので。
にもかかわらずそれができない組織からは早々に身を引くのも選択肢の一つかもしれません。
新入社員が失敗してしまった時の対処法
失敗を防ぐ方法がわかったら、あとは失敗してしまった時の対処法さえわかればもっと不安を軽減できます。
具体的には次の通りです。
- すぐに報告する
- 上司や先輩の指示を受ける
- 失敗の原因を探り、再発防止策を考える
すぐに報告する
「失敗した!」と思ったらすぐに先輩や上司に報告してください。
先輩や上司からすれば大したことではないかもしれませんし、問題は小さなうちに対処しておかないとどんどん大きくなっていきます。
なので早めに報告してしまった方が怒られることも少ないでしょう。
むしろ、新入社員がすぐに失敗を報告して怒られるような組織は残念ながら大した業績は上げていないのでは?と思います。
心理的安全性という言葉をご存知でしょうか?
組織の中で自分の考えや気持ちを誰に対してでも安心して発言できる状態のことです。
組織行動学を研究するエドモンドソンが1999年に提唱した心理学用語で、「チームの他のメンバーが自分の発言を拒絶したり、罰したりしないと確信できる状態」と定義しています。メンバー同士の関係性で「このチーム内では、メンバーの発言や指摘によって人間関係の悪化を招くことがないという安心感が共有されている」ことが重要なポイントです。
(引用:リクルートマネジメントソリューションズ「人材育成・研修・マネジメント用語集」)
この定義からすれば、すぐに怒られるような組織は心理的安全性は低いと思われます。
そして、Googleは「生産性の高いチームは心理的安全性が高い」という研究結果を出していますので、もしあなたの組織がすぐに怒られる組織であれば生産性は低いのではないかと思うわけです。
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指示を受ける
報告したら、緊急性が高ければ上司や先輩から指示を受けましょう。
時間があれば良いですが、ここで一人で抱え込んでも良いことはありません。
時間が経てば経つほど問題が大きくなる可能性があるので、素直に指示を受ける方が組織全体にとっては効率的です。
ここでも先輩や上司に早めに相談することがポイントですが、「自分で考えろ」などと突き放されるようなら組織として機能していないことになります。
そういった組織は早めに見限るのが吉だと思います。
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失敗の原因を探り、再発防止策を考える
ある程度落ち着いてきたら、失敗の原因を探って再発防止策を考えましょう。
再発防止策を考える時のポイントは、「この手順を踏んで一つ一つ行動していけば、失敗を防げるか?」という視点で、失敗を防ぐための具体的な行動を考えていくことです。
再発防止策が「注意する」や「確認する」となっていても何をすれば良いかわかりませんよね。
ですから例えば、「マニュアルに対応事項のチェックリストを作って、対応したら一つ一つチェック・先輩に報告し、問題ないか聞きながら進める」という手順を決めるようなイメージです。
失敗して精神的に落ち込んだ時の対処法
失敗したら精神的に落ち込むこともありますよね。
そんな時は、次の記事で落ち込んだ時の対処法を紹介しているので合わせてご覧ください。
失敗が不安な新入社員がやるべき対処法のまとめ
この記事では、主に次のことをお伝えしました。
- 新入社員が失敗を防ぐために重要なのは報告・相談
- 失敗した時はすぐに報告すること
何度もお伝えしましたが、以上のことができない・しにくい組織は組織として機能していません。
そんなところに長居してもストレスになるだけであなたの成長を妨げることになります。
ですから将来を考えて本当にここにいて良いのか考えるために、キャリアの専門家に相談するのも一つです。
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