新入社員には、入社してすぐに多くの人との出会いが待っています。
配属先、関係部署、取引先など…おそらく上司や先輩とともに挨拶する機会がたくさんあるでしょう。
そこで避けて通れないのが自己紹介。
いろんな不安が頭の中をグルグルすると思います。
でも実は、新入社員の自己紹介って最低限意識すべきことさえ守っていれば気負うことはないんです。
むしろ、ちゃんとすればするほど後で自分を苦しめることになるかもしれません。
この記事では、現役人事としてたくさんの新入社員を見てきた経験から、自己紹介での失敗が不安な新入社員のための情報をお伝えします。
Contents
新入社員の自己紹介における本当の失敗とは?
結論からお伝えすると、新入社員の自己紹介には失敗なんてありません。
ここではその理由を説明していきますね。
自己紹介の目的を改めて考えてみよう
まず考えてみてほしいのですが、自己紹介って何のためにするのでしょう?
答えは当然、
自分を知ってもらうため
ですよね。
ではこの前提のもとで、新入社員が自己紹介をする上で「失敗」って何なんでしょうね?
うまく話せないこと?
笑いを取れないこと?
印象に残らないこと?
私はどれも失敗ではないと思っています。
なぜなら、無理をしてうまく話したり、笑いを取ったりしても本来の自分でなければ自分を知ってもらうことにはならないからです。
もちろん、うまく自己紹介できるのは悪いことだとは思いません。
ですが、自分を知ってもらうことが自己紹介の目的なのに、実際とかけ離れた自分を見せるのはやめるべきです。
聞く人によっては変に期待してしまう可能性もあり、実際に働き始めると「何か自己紹介の時と違う」と思われてしまうかもしません。
ですから、どんなことを話すか考えていくのは良いですが、下手に着飾ることはせず今の自分の能力で自己紹介をすれば十分なのです。
流暢に話せなくても、面白くなくても、印象に残らなくても全く問題ありません。
新入社員の自己紹介で本当の失敗とは?
では、新入社員の自己紹介における本当の失敗とはどんなことでしょう?
私が考える失敗は以下の通りです。
- 嘘の自分を見せること
- 必要な情報が伝わらないこと
- 必要以上に不安にさせること
必要以上に自分をよく見せること
既にお伝えした通りですが、聞いている人の期待値を上げすぎると応えるのがしんどくなります。
長い会社生活で、しかも毎日8時間近く働く中で本来とは違う自分を演じ続けるのは不可能です。
最初にキラキラした自分を演じても、そのうち面の皮は剥がれてしまいます。
そうなると、周囲の人は期待外れ、あなたにとっては評価されない、というわけでお互いにメリットはありません。
ですから、必要以上に自分をよく見せることはやめておきましょう。
必要な情報が伝わらないこと
うまく話せる必要はありませんが、必要な情報が伝わらないのは失敗です。
例えば、声が聞こえない、詰め込みすぎて言いたいことが伝わらないといった自己紹介です。
必要な情報が伝わらなければ、知ってもらいたいことを認識してもらうことさえできませんよね。
というわけで、必要な情報が伝わらない自己紹介は失敗です。
必要以上に不安にさせること
自己紹介は最初のコミュニケーションです。
相手の印象って、最初のコミュニケーションで刷り込まれると思いませんか?
ですから自己紹介で相手を不安にさせてしまうと、名前を覚えてもらいたくても最初に感じた印象だけ覚えられてしまいます。
不安にさせるというのは、体調が悪そう、やる気が全く感じられないというようにネガティブな印象を持たせてしまうことです。
そうなると、そんなつもりはないのに、教えてもらったり頼み事をするときにやる気がないヤツと変なレッテルを貼られてしまうかもしれません。
新入社員の自己紹介で失敗しない方法
ここまでお伝えしたことを踏まえて自己紹介で失敗しない方法をお伝えします。
新入社員の自己紹介において意識すること
自己紹介をするときに意識すべきことは、下記の通りです。
- 背筋を伸ばして目線を前に
- 話す相手の多さに応じた声量でゆっくり話す
背筋を伸ばして目線を前に
まず、少なくとも悪い印象を持たれないためにちょっとだけ背筋を伸ばして目線を前に向けましょう。
無理にビシッと直立不動になる必要はありませんが、目線を前に向けるだけで印象はだいぶ変わります。
話す相手の多さに応じた声量でゆっくり話す
そして、声は聞いている相手に聞こえる程度の声量で話しましょう。
わざわざ大きな声で話す必要はありませんが、大勢の前で話すのであれば、少しだけ大きめの声を出す必要があるかもしれません。
また、ボソボソと早口で話すのは聞き取りにくいので、ゆっくりと口を開けて話すことを意識してください。
無理にハキハキ話す必要はありませんが、緊張して話すと早口になって聞き取りにくくなることは意識しておきましょう。
新入社員が自己紹介に向けて準備すること
事前の準備は最低限でOKです。
伝える必要のあることをまとめておくだけで良いと思います。
例えば配属された職場での自己紹介であれば、以下のことを伝えれば、顔と名前を一致させてもらうとともに後で話しかけてもらえるネタを投下することができます。
- 氏名
- 出身地
- 趣味
- 抱負
繰り返しますが、奇をてらう必要はなくて、自分にとって当たり前のことをサラッと言えば良いと思います。
自己紹介に失敗したと思ったら【対処法】
基本的に失敗はないとお伝えしましたが。もし自己紹介に失敗したと思った時の対処法をお伝えします。
それは、
仕事に一生懸命取り組む
これだけです。
最初の印象が悪かったとしても、仕事ができれば長い会社生活なのでいくらでも挽回できます。
結局会社では仕事ぶりで印象も評価も変わるのです。
もちろん、バリバリのスーパーマンである必要はありません。
日々仕事で上司や先輩など周囲から求められることに、小さなことで良いので応えていく。
その積み重ねで信頼を得ることができ、自己紹介の失敗など忘れられます。
まとめ
この記事では、基本的には新入社員の自己紹介に失敗はないことをお伝えしました。
ただし、最低限次のことを意識すべきということもお伝えしました。
- 自分を偽らない
- 必要なことが伝わるように話す
- 姿勢や態度で不安にさせない
あとは場数を踏むだけです。
新入社員なら嫌でも自己紹介の機会はあると思うので、だんだん慣れていきますので安心してくださいね。
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