上司から「残業するなよ」と言われましたが全然仕事が終わりません。こんな時はどうすれば良いでしょうか?
労働基準法改正や働き方改革の影響で「新入社員は残業させない」という方針の上司は結構いるようです。
たしかに気を遣ってくれているようでありがたいのですが、一方で「仕事量が多くて全然終わらない!」なんてこともありますよね。
しかもそれで残業してると怒られるという謎の板挟み…。
実はこの状態、新入社員ではどうにもできないのが現実です。
ですが今回、それをわかった上での対処法をお伝えすることで現実的に解決するヒントにしていただきたいと思います。
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新入社員が残業をコントロールすることできない
一般的な話ですが、日本企業の多くは新卒で採用した社員に雑用も含む簡単な仕事を任せて、徐々に難易度を上げることで未経験者を一人前にするという方法で人を育て上げていきます。
そのため、特に新入社員のうちは上司や先輩の指示に従って与えられる仕事をこなしていくことが多くなります。
つまり、新入社員が自分で仕事量をコントロールすることは難しいので、残業するかしないかは仕事を与える上司や先輩次第なのです。
ですから「残業するな」と怒られても、その責任の多くは仕事を与える側にあるので新入社員としてはどうしようもないわけです。
しかも、雑用的な仕事や簡単な仕事というのはあまり知識や経験が不要な仕事であることが多く、作業がメインになります。
で、その作業量が多いと仕事が終わりにくくなってしまうんですね。
とはいえ上司や先輩に面と向かって、このようなことは言いにくいと思いますので、現実的な対処法をお伝えしたいと思います。
残業すると怒られるのに仕事が終わらない時の対処法
対処法を考える上で重要なことは、自分一人では解決できないということです。
既にお伝えした通り、新入社員はまだ仕事をコントロールできませんので、必ず上司や先輩への相談が基本であることを念頭に考えなければなりません。
対処法は次の通りです。
- 仕事量を調整してもらうよう相談する
- 業務を効率化できないか相談する
- その日中に仕事を終わらせる必要があるか確認する
- 残業する必要性を説明する
仕事量を調整してもらうよう相談する
まずは仕事が減れば確実に早く帰ることができるので、自分の担当する業務量を減らしてもらえないか相談してください。
相談時にはただ仕事量を減らしてほしいというのではなく、以下のことを簡単なメモで良いので見えるようにしましょう。
- 今どんな業務をやっているのか
- 各業務にどれくらいの時間がかかっているのか
- どの業務を減らせば残業せずに帰ることができるか
ただ、基本的に減らした業務は誰かに移るだけですので、同僚も皆忙しくて調整できないこともあるでしょう。
そんな場合には次の対処法にいきます。
業務を効率化できないか相談する
業務を減らせないのであれば、次は業務を効率化できないか相談してください。
この場合には、どうすれば効率化できるかアイデアを持っていくと了解してもらいやすくなります。
ただ、新入社員だと効率化のアイデアも浮かびにくいと思います。
そんな時には「効率化したい業務の目的」を確認しましょう。
目的さえ達すればやり方は色々あるはずなので、アイデアが浮かびやすくなります。
なお、この場合でも一人で勝手に決めてはいけません。
これまでのやり方にも理由があるかもしれませんし、一定の質を担保するために変えてはいけない業務プロセスもあります。
ですから、上司や先輩に効率化する相談をした上で取り組みましょう。
その日中に仕事を終わらせる必要があるか確認する
業務の効率化も難しい場合には、今残業してでもやろうとしている業務について、本当に今日中に終わらせる必要があるか確認してください。
初めての業務で、しかも先輩の仕事の一部を手伝っているという場合、スケジュール感が読みにくくなります。
ですから、聞いてみると意外と「明日でいいよ」と言われる可能性もあります。
残業する必要性を説明する
最後には怒られたとしても、残業が必要な理由を説明するという手もあります。
この場合にも、今持っている業務量を説明できるようにTo Doリストで良いので記録しておくとパッと見せて説明しやすくなります。
しかも、あえて残業する必要性を説明することで、上司が業務量の多さに納得して、結果的に業務量を調整する方向に話が進むかもしれません。
仕事が終わらないのに上司・先輩が相談に乗ってくれない時はどうする?
対処法としては新入社員という知識や経験が浅く、勝手な判断ができない立場上、上司や先輩への相談が必要だとお伝えしました。
ですが、そもそも相談に乗ってくれないこともあるでしょう。
また、話は聞いてくれるけど結局どうにもできないなんてことも…。
そんな中、上司も状況をわかった上で軽めに怒るならまだマシですが、もし以下のような職場なら体調を崩す前にやるべきことがあります。
- 理不尽にマジギレされる
- 慢性的な長時間残業で、全く対策を打とうとしない
このような状態なら、転職活動をしつつ異動願いを出す。これをすぐにでも始めるべきです。
人事の経験によるアドバイスですが、異動願いを出しても叶うまで時間がかかるし、そもそも異動が叶わないかもしれません。
また、異動が叶ったとしても、異動先も長時間残業が常態化している可能性もあります。
ですから、本格的に転職活動を始めなくても良いので、転職エージェントに相談してある程度社外の選択肢を増やしておくことをおすすめします。
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これを機会に、外の世界があることを知っておいてください。
それが、会社から自分の身を守ることに繋がります。
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